ヤマザキナビスコブランド『リッツ』最後の大物となるか? 2種類の新ラインナップを発売

ヤマザキナビスコが「ナビスコ」ブランドのライセンス契約を2016年8月31日で終了するというショッキングなニュースが報じられて約3ヶ月。「最後の大物」として期待できそうな新商品『リッツチーズサンド わさび&チェダーチーズ/たらこ&クリームチーズ』が登場した。定番中の定番スナックの新味はどのようなものなのだろうか。

実に日本的な味わいのわさび/たらことチーズの組み合わせ

ヤマザキナビスコ株式会社(東京都新宿区)は1970年、親会社の山崎製パンと米国・ナビスコ社、日綿実業(現・双日)の合弁会社として設立。ナビスコ社のブランドである「リッツ」の製造・販売を行なってきた。現在でもスナック菓子の定番として、その地位を不動のものとしているが、その45年以上の歴史を今年8月末で閉じることとなる。ナビスコブランドのライセンス契約を終了するのだ。なお、9月以降は同じく日本におけるナビスコブランドの権利を有するモンデリーズ・ジャパンが販売していくことになる。

 

さて、そういった状況下でヤマザキナビスコが、市場にヤマザキナビスコブランドとして最後になるかもしれない同社の主力『リッツ』の新商品を投入。冬のボジョレーヌーボー解禁日に合わせて出された「リッツチーズサンド カマンベール&ペッパー/トリュフ香るチェダーチーズ」や2015年4月発売で好評を呼んだ「リッツチーズサンド モッツァレラ&バジル/チェダー&わさび」などで知られる「リッツチーズサンド」シリーズの新味だ。『リッツチーズサンド わさび&チェダーチーズ/たらこ&クリームチーズ』(内容量9枚・参考小売価格 税抜130円・2016年4月25日発売)は、プレーンな『リッツ』にチェダー及びクリームチーズをサンドした上で、わさび及びたらこでアクセントをつけている。

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チーズ事情に疎い記者には、チェダーチーズとクリームチーズの区別がつかないのだが、調べてみるとチェダーチーズとはハードタイプの熟成チーズのようだ。一方、クリームチーズは生クリームと牛乳の混合物からなる非熟成の軟質チーズ。こういう使い分けがどういう意図があるのか分からないが、おそらくわさびとたらことの相性を考えてのことだろう。それでは、試食してみよう。

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当たり前といえば当たり前なのだが、『リッツ』なので見た目には区別がつかない。かろうじて割ってみると中のチーズが薄緑なのが「わさび&チェダーチーズ」、ピンクが「たらこ&クリームチーズ」と判明する。長年見慣れた『リッツ』の安心感は健在。見ただけで味の想像がつき、食欲が湧いてくる。

 

肝心の味だが、まず挟んでいる『リッツ』については言うまでもなく『リッツ』。クラッカーのサクサク感、ほんのり塩が振ってありながら食べると少し甘い、あの味だ。サンドされてあるチーズについては「わさび&チェダーチーズ」については、口に入れた瞬間にわさび独特の鼻に抜ける辛さがちゃんと感じられる。

 

少し塩分が強めな印象だが、それがお酒のつまみとして機能する。「たらこ&クリームチーズ」は味の濃さもちょうど良く、たらこの味がきちんと感じられるのが嬉しい。この組み合わせは非常に相性が良く、純粋に美味しいと感じる味わいだ。

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まとめ:新たな定番として継続販売されることを期待したい

『リッツチーズサンド わさび&チェダーチーズ/たらこ&クリームチーズ』は、パッケージが2種類1組として成立しているのも面白い。並べるとデザインが対照的になっているのだ。こういった遊び心も楽しめるポイントだし、何より肝心のクラッカーとしての味が良いというのは強みだ。このラインナップは、ぜひとも9月以降も継続販売していただきたいものだが…。お酒のお供に人気が出ることは間違いないと思う。

 

 

オススメ度:(買っても損はない)
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タック二階堂

40代男性。東京都出身。本業である取材ライターの傍ら“ボカロP”としても活動。著書に『「ボカロP」になる本』(工学社)がある。

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