冷蔵庫2015年モデルの検証シリーズ③〜パナソニック『NR-F611WPV』で優雅なキッチンを実現編!

2015年モデル「冷蔵庫」の特集、前回の日立編に続いては、業界シェアの高いパナソニック(Panasonic)の最新で最上位機種のラグジュアリーモデルWPVタイプ『NR-F611WPV』(市場予想価格 税込約410,000円・2015年9月発売)を検証する(※冷蔵庫選び全般の予備知識はこちらを参照してほしい)。日々の生活をワンランク上に押し上げるプレミアム感とは、果たしてどんなものなのか。

 

コンプレッサーが上部に! パナソニックだけの“トップユニット方式”

「パナソニックの冷蔵庫だけは、上にコンプレッサーが配置されているんです」
家電量販店で冷蔵庫を選んだ経験があるなら、店員の説明で必ず耳にしたフレーズなのではないだろうか。他メーカー冷蔵庫は本体下部に冷蔵庫の心臓部ともいうべきコンプレッサーがあるのが普通。これが野菜室や冷凍室を圧迫、容量を小さくする原因になっている。

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ところがパナソニックだけはそのコンプレッサーを本体上部へ持っていった。そのため冷蔵室の最上段奥が狭くなっているが、そこはもともと手が届きにくいデッドゾーン。だから実用上何ら不便は無いはずという判断であり、さらに上部にコンプレッサーを置く構造は特許技術が絡んでおり、他社が取り入れにくいという側面もある。

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この“トップユニット方式”は10年前、2005年モデルから採用されているパナソニック製冷蔵庫の大きな特徴。そのため最下段の野菜室でもしっかりと奥行きを確保できており、実際に引き出してみると、広々としたスペースに感動するはずだ。

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またこの驚くほど広さを感じる理由は“トップユニット方式”によるものだけでないのにも注意。実はそれを含んだパナソニック独自の思想“ワンダフルオープン”が全体の構造に大きく関係している。これについて詳しく見ていこう。

 

機能を超えて”思想”に⁈ ワンダフルオープンとは何なのか

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