高級おつまみ缶詰の売れ筋はどれか、メーカーに聞いて実食してみた!1000万缶セールス目前の『缶つま編』

まず「おつまみチャーシュー」であるが、こちらは銀座のバー「ROCK FISH」の店主、間口一就氏が監修したもので、実際「ROCK FISH」の人気メニューを再現したものだという。

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チャーシューは、豚の肩ロースをしょうゆと砂糖、みりん等で味付けしたものだが、これが絶妙の香りを放っていて旨いのである。おそらく、ウイスキーのハイボールやビール、酎ハイなど何にでも合いそうなおつまみだが、記者は紹興酒で楽しませてもらった。比較的シンプルな味付けのチャーシューに香り高い紹興酒がピッタリなのである。「おつまみチャーシュー」は税別600円である。

 

そして次の新商品は、「缶つま匠」シリーズの「焼鳥おび肉塩だれ」である。

こちらは、日本缶詰協会公認の缶詰博士で知られる、黒川勇人氏が監修したもので、鶏もも肉の中の希少部位である「おび肉」だけを使用した、塩だれでいただく焼鳥である。

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この商品の最大の特長は、香辛料をたっぷり効かせたピリッと辛い味わいだろう。特にブラックペッパーの香りは、柔らかな肉の味を引き立てる。

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さらに、にんにく、しょうが、唐辛子の味と刺激は、酒好きにはたまらない。このつまみは、酒を選ばないのではないだろうか。記者はスピリッツ系で合わせるが、これなら日本酒でも合うだろうし、焼酎もOK、もちろんビールや酎ハイもばっちりと合いそうだ。

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使用されているおび肉は、ふかふかとした弾力に富み、歯ごたえがあって軟らかい。肉の中まで味が染みていて、噛めば噛むほど味が出てくるのである。こちらは税別500円。

先に紹介した「おつまみチャーシュー」よりも価格的には安いが、この「焼鳥おび肉塩だれ」は人気が出そうな予感がする。スパイシーで柔らかな「おび肉」を、あなたもぜひ一度試してみてはいかがだろう。

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さて今回は、ラインナップ89品のうち、わずか5品だけを紹介したが、この『缶つま』シリーズは、いずれも缶詰とは思えない質の高い料理だった。

外で飲むことを考えれば、ずっと手頃なお値段で手軽に上質なおつまみをいただけるのは大きな魅力。ラインナップも豊富なので、家飲みが新たなエンターテインメントになりそうである。家飲みのために、酒はずいぶんと進化を遂げてきたが、缶詰の進化により今度は家飲みのおつまみが面白くなりそうである。

オススメ度:(絶対におすすめ)

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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