『オムロン パーソナル保湿機 HSH-101』睡眠時の顔周辺をピンポイントで潤して、結露・カビの心配も無し!

る時に乾燥して不快になるのは布団から飛び出している顔周り。ノド・鼻や肌の不調はもちろん、髪の健康にも欠かせない潤いをピンポイントで低温蒸気を当てて補ってくれるのがオムロン ヘルスケアの『オムロン パーソナル保湿機 HSH-101』(実勢価格 税抜約35000円・2015年10月19日発売)である。加湿器をつけたはいいが、窓などの結露に悩まされている人にも朗報だ。

 

冬の季節になれば空気は乾燥する。室内もエアコンなどの暖房機器を使えばどんどん湿度は失われていってしまう。ノドや鼻が乾燥すれば風邪やインフルエンザの元となる。そこで加湿器の登場となるのだが、実はノドや鼻を潤すほどの湿度にまで部屋全体を満たすと困ったことに窓などに結露がたまってしまうのだ。その状態で放っておくのは、衛生面で大きな問題を生んでしまう。とはいえ乾燥したままではノド、鼻はもちろん、乾燥肌の原因ともなる…。

特に悩ましいのが睡眠時。加湿器を盛大にかけると布団が湿気を帯びて寝づらくなるという経験のある人も多いだろう。

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そんな状況を一気に打開するのがこの『オムロン パーソナル保湿機 HSH-101』。何とこのマシンは低温スチームが睡眠時の顔周りにピンポイントに当たる仕組みになっている。なるほど、これなら部屋の窓という窓が結露でビショビショになる心配はないだろう。

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それでは実際に使ってみよう。
箱から出してみるとその重量感に圧倒される。サイズも通常の加湿器としては小さくはない部類に入るだろう。しっかりした作りは全体的に医療機器のような雰囲気を醸し出しているのだが、試用したグレージュのモデルはカラーリングのせいもあってかっこいい。ベッドサイドに置いてもインテリアを損なうことはない。

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面白いのが使用時にスライドさせる頭部分。基本的にここをリーゼントヘアのように飛び出させて使う。そのすぐ下には一つ目の吹き出し口があり、こちらは穏やかな送風。その下の四角い吹き出し口から蒸気が噴き出すのだが、送風と混ざり合うことによって50〜70cm先まで水平に蒸気を届かせることができる。通常の加湿器のように蒸気が上にばかり行くわけではない。

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水タンクはコンパクトで容量1リットル。普通の加湿器の感覚で考えると心もとない気もするが、顔の周り限定ということを考えれば適正量か。

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連続使用だと4時間しか持たないので睡眠時間を考えると問題ではないかと考えたが、8時間のオフタイマー運転をする場合は、適宜温度に応じて間欠運転をしてくれるという。たゆまず蒸気を出されると布団が湿ってしまいそうだが、これなら安心だ。

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加湿器は、蒸気が冷たく水道水中のカルキを撒き散らしてしまう可能性のある安価な超音波式と、カルキをまき散らさず蒸気も温かいが電気使用が多く作動音も大きいといった場合もある、比較的高価な煮沸式の2通りあるが、これはもちろん後者。

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超音波式はひっくり返しても問題ないが、煮沸式は熱い湯がこぼれる場合があるので危険。この『オムロン パーソナル保湿機 HSH-101』は内部に転倒時湯漏れ防止キャップを備えている上に蒸気生成部分が迂闊に開かないようにロック式になっているところが安全性が高いと感じた。

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また頑丈な作りだと分解清掃が面倒になることが多いのだが、本体に固定された蒸発皿部分以外は水洗い清掃可能。

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カルキ対策は皿内にフィルター(HSH-100-FILT※1組300円)を設置する方式。もちろんこれはある程度使用すると交換する必要があるので予め多めに入手しておきたい。上部をスライドさせてスイッチを入れるとしばらくして蒸気が噴き出してくる。ほんわりと温かい幸せな気持ちになる蒸気。それが送風の風とともに確かに50〜70cm先まで水平に流れてくるのが面白い。

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潤いたっぷりの穏やかな風を吸い込むと、ちょっとした風邪くらいならこれで治ってしまいそうな気もする。読書時に使用などとも書いてあったが、確かにこれを使用しながらの読書はかなり快適。問題はメインであるはずの睡眠時使用だが、これがちょっと曲者。

というのもベッドサイドの同じ高さのテーブルなどに乗せて使用するのだが、理想の位置で使用するためにはかなりのスペースが必要なのだ。ベッドサイドテーブルはケータイ、スマホや腕時計、目覚まし時計、寝しなに読む用の本など、置きたくなるものがひしめくベストポジション。そこを占領されてしまうのはちょっと困りものだと思った。

睡眠時に使用する場合、顔から50~70cm先にこの『オムロン パーソナル保湿機 HSH-101』を置くのだが、かなり静かでノイズの問題はなさそうだ。前のモデルから進化したのはこの静寂性なようで、確かにほとんど気にならない駆動音である。数値でいうと27db。ささやき声が30dbと考えれば、よほど神経質な人でなければ気にならないだろう。

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ただ加湿器として考えると、明らかに約35000円というのは高価。もちろんノド・鼻だけではなく肌や髪に至るまで潤すので美容機器として考えれば良いのかもしれない。加齢によって失われるのが肌の水分量ということを考えれば、アンチエイジング用品としての側面もあるだろう。

何よりこれは家族全員のものではなく、特定の一人が使用することになるのでそこら辺の問題も購入前に解決しておこう。

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【スペック】
カラーバリエーション ホワイト、グレージュ、ピンク
本体質量 約2.9kg
外形寸法 幅約150×高さ約277×奥行き約328mm
電源コード長さ 約1.4m

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:パーソナル保湿機 HSH-101

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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