『なだ万監修 和だしの麺 しじみだし醤油 / 蟹だし味噌』塩分控えめ/傷んだカラダの大人でもOKと話題の麺を試食

ラダに良いカップ麺という半ば冗談めいたラーメン、大人の傷んだカラダにも優しいという夢の様なカップ麺が日清食品から『なだ万監修 和だしの麺 しじみだし醤油 / 蟹だし味噌』(46gうち麺36g・希望小売価格 税抜180円・2015年8月31日発売)として登場した。ただカラダに良いばかりではなく、日本料理/懐石料理の老舗・なだ万が監修していることからも味の面でその本気ぶりがわかるので、早速食べてみた。

 

高齢化社会に突入した日本。50代以上の人口比率が約45%というのには驚きを禁じ得ない。ということは自然とカラダのあちこちが傷んできた人が世の中には多いわけで、高血圧疾患及び腎臓中心に問題を抱えた人が真っ先に医者に禁じられるのが塩分の多いラーメン、特にカップ麺である。

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そこを何とかしようと立ち上がったのが日清食品となだ万。さて塩分を30%控えてカロリーも通常「カップヌードル」が353kcalなところ178kcalに抑えた大人のためのカップ麺。肝心の味の方はいかがなものか。

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ただこの低カロリーには量の少なさもある。通常カップヌードルが麺量65gのところ36gなので比較するなら「カップヌードルライト」か。ライトは40gなので、それよりもさらに少ないということになる。

 

『なだ万監修 和だしの麺 しじみだし醤油』

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フタをめくってみると中身は「カップヌードルライト」などに見られるような上部に固まっていて下の方にまで麺は入っていないタイプ。かやくはかきたま、白ねぎ、ねぎ、花形かまぼこと、肉は無い。麺は新開発したという3層構造のノンフライ麺を使用。

香りは確かに高級料亭。しじみの香りは強烈で、しじみ約70個分の疲労回復成分で肝臓に良いオルニチンが含まれているのはうれしいところ。一口飲むと口の中いっぱいにしじみ達の味わいが広がって圧倒される。これは確かに旨味なので良いと思う。

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麺は何ともそうめんのようなテイストのあっさりタイプ。食物繊維を練り込んであり、弾力はあるけれど油感はもちろん無い。味はもうカラダに良いというか低刺激な味わい。濃い味に馴れたコンビニチルドレンなら確実に物足りないが、医者に塩分摂取を控えるように強制されている人にはこれでも充分うれしい味わいなのだろう。

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優しさに満ち満ちたかきたまの味わいは、病院食として出てきても問題ないレベルに感じられる。小さな花形かまぼこを摘んで味わっていると、何だか泣けてきた。

このような旨味はたっぷりでも塩気を抑えたものを醤油ラーメンと呼んでしまうのはいささか抵抗がある。カラダを壊していない人にとっては、これをラーメンと呼ばなくてはならない状況に追い込まれないように気をつけようと思うこと必至である。

 

『なだ万監修 和だしの麺 蟹だし味噌』

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さてもう一つは味噌味。麺は同様のあっさりタイプを使用。ポイントはもちろんカニを使ったダシのスープである。かやくにはカニ風味かまぼこ、かきたま、白ねぎ、ワカメ。

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またしても薄味なんだろうな、と諦めの境地で食べ始める。おや、これは確かに塩気は薄いのだが、『なだ万監修 和だしの麺 しじみだし醤油』に比べると味が濃く感じる。味噌パワーなのだろうか。若干甘みがあり、美味しく感じる。蟹の風味もきちんとする。

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味噌汁に麺を入れてしまった気もしないでもないが、これなら安心して食べられるということを考えれば、なかなかのクオリティだと思った。ワカメが入っているのもいい。

さて、結論としては”カラダに気をつけよう”ということに尽きる。そして塩分というのがいかに大切かということを思い知った。もちろん2つともまずくない。むしろこれだけの低カロリー・減塩でここまで旨味を出しているのは、さすがなだ万パワーだとも思う。

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ただ圧倒的に刺激は足りない。カップ麺の最大の魅力である刺激がマイナスされるというのはやはり大きなダメージ。それでもある程度の年をとったら、夜食などの危険時間に食べるなら、これらの『なだ万監修 和だしの麺 しじみだし醤油 / 蟹だし味噌』にしておいた方がいいと理性では思う。長く刺激的なカップ麺ライフを続けたいなら、定期的にこれらを混ぜ込んでカラダの負担を控えてあげるというのもひとつの手かもしれない。

オススメ度:(良い商品です)
公式サイト:なだ万監修 和だしの麺 しじみだし醤油 / 蟹だし味噌

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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