『ペヤング激辛やきそば』販売再開後もやはり食べる凶器ぶりは健在の辛さを通り越して痛さを楽しむタイプの一品

年の6月にパッケージを一新、待望の販売再開をしてファンを熱狂させたまるか食品「ペヤング ソースやきそば」。次いで、新製品である『ペヤング激辛やきそば』(118g・希望小売価格 税抜175円・2015年8月発売)も関東地方のコンビニにて先行発売した。2012年に行き過ぎた辛さで評判になった「激辛」であるが、その記憶にある激辛ぶりはやはり変わっていないのだろうか。

 

ちなみに関西では「日清焼そばU.F.O.」、北海道では「やきそば弁当」、関東中心に愛されている「ペヤング ソースやきそば」という勢力図から見ても、関東での先行発売は頷ける。

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さてこの『ペヤング激辛やきそば』もまたパッケージ一新がなされている。大きさの違う商品はかねてから存在したが、矢継ぎ早の新商品が常識のカップ麺(やきそば)シーンにあって、近年変わり味をほとんどリリースしなかったペヤングの満を持した新商品として発売当初は大いに話題になった。

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そして変わり味ということ以外にも、その激辛ぶりは世間を震撼させた。赤唐辛子ベースの、口内が痛くなるほどの強烈な辛さ、食べているうちに冷や汗が流れてくるほどのその辛さは、まさに行きすぎ商品の代表格と言ってもいい存在だった。

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さて、フィルム化したパッケージをめくると真っ白な容器にめぐりあう。中に入っているのはお馴染みの油揚げめんと先入れかやくに後入れソース。見た目は普通の「ペヤング ソースやきそば」と変わりはない。ソースをよくよく見ると微かにオレンジ色がかいま見えるくらい。

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それまでのプラスティック容器の湯切り口はレトロではあったものの、中身が飛び出す「ペヤングだばぁ」と呼ばれるデメリットがあって、そうしたトラブルと虫の混入を防ぐという両方のメリットからよくあるタイプの固定湯切り口に変更になったのだが、この『ペヤング激辛やきそば』も同様。かやくもキャベツと味付挽肉と、通常版と変わりはない。

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パッケージを変更しての販売再開時、実は「ペヤングの味が変わった!」という人も少なくなかった。以前より味が濃くなったのではないかという指摘が相次いだ。ただこれ、実は湯切り方法の変更が大きく関わっている。

というのも中身がこぼれてしまうトラブルを予測して、以前は湯切りの際に遠慮がちにお湯を排出していた人が多かったのだ。従って水分が内部に残りやすく、後入れソースを混ぜた後も若干味が薄く感じていたというのが真相。従って、固定された湯切り口になってしっかり湯切りができるようになったことで、味が濃く感じるようになったのである。

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さて問題の『ペヤング激辛やきそば』の味だ。一口食べて、もう辛い。唇の触れた部分が発火していくようなイメージ。口の中に入れて咀嚼しているとビリビリとした辛みが広がり、二口、三口といくうちにどうにも耐え難い辛みが痛みへと変化していくのがわかる。

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これはもう食べる凶器。そのあまりの辛さに、目に入ったらどうしようという心配が浮かんでくるくらい猛烈に辛い。口内炎がある時に食べたら…などと想像するのはホラー以外の何物でもない。以前よりも辛く感じるのは、先に述べた湯切りの問題もあるのだろう。もう子どもなら泣くレベル、辛さが苦手な人が食べるのは自殺行為そのもの。

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やはりこの激辛ぶりは確固たる信念に基づいてやっているのだろう。容赦無い辛さ、激辛グルメ・アドベンチャーとも言うべき冒険味。痛いほどに辛いものが好きという奇特な人にはおすすめする。辛さに耐えるのに自信ありという人はいい。しかし一般的なカップ焼きそばユーザーでこれに手を出すのはかなりのリスクだ。

それでも試してみたいという人は、インドカレー店などで用意される辛さをリセットしてくれる魔法の飲料・ラッシー(ヨーグルトドリンク)と一緒に味わうことをおすすめする。

オススメ度:(良い商品です)
公式サイト:ペヤング激辛やきそば

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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