『ハリガネ 辛ダレネギとんこつ味』麺がサクサクいうほどの強力な硬麺スタイルに驚こう!

多ラーメンの世界では、麺は硬ければ硬いほど偉いという風潮がある。そんな中、東洋水産では究極に近い硬麺タイプの『ハリガネ 辛ダレネギとんこつ味』(95gうち麺70g・希望小売価格 税抜185円・2015年8月3日発売)を投入。カップ麺の世界では恐らくこれが限界だ。

 

通常博多ラーメンの麺の硬さは硬い方から順に「粉落とし」「ハリガネ」「バリカタ」「カタ」「普通」「やわ」「バリやわ」となる。硬麺が好きな記者も博多ラーメン専門店に行って、「粉落とし」「ハリガネ」「バリカタ」を何回かに分けて頼んで食べてみたこともあるが、結構店の裁量で決まるようなところがあり、そんなに明確な共通した違いというのは判別できなかったことがある。

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単純に食べているうちにも麺は延びていくので、食べ始めこそ「ハリガネ」だがゆっくり食べると「カタ」くらいになってしまう。もうここら辺の「ハリガネ」「バリカタ」クラスは、気合いとか気分の問題ではないのかなと思ったり。

カップ麺においても「バリカタ」を謳っているものは存在する。そして今回その上をいく「ハリガネ」の登場だけれど、その差は正直微妙だと思う。しかしこの『ハリガネ 辛ダレネギとんこつ味』は好評「ハリガネ」シリーズ第13弾ということで、やはり人気が高いのには秘密があるに違いない。

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ただカップ麺においては「ハリガネ」が限界だろう、というのには構造上の理由がある。ラーメン店で提供されるのは生麺であり、もともと水分を含んでいる。どんなに短い茹で時間だとしても、生麺以上には硬くならないのだ。しかしカップ麺は通常乾麺を茹で戻すものなので、さらに硬い食感が実現できてしまう。はなから対等な競争ではない。そもそも最上級の硬さと称されるまぶされた粉をサッと湯通しで落としたタイプの「粉落とし」となると、乾麺のカップ麺ではガリガリになってしまい実現不可能なので、「ハリガネ」こそが限界とした。

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さて『ハリガネ 辛ダレネギとんこつ味』だが、博多豚骨ラーメンをベースにした王道白豚骨スープに豆板醤の赤く辛いタレを混ぜ込み、味付鶏挽肉とネギとゴマで仕上げたスタミナタイプの旨味があふれたスープが特徴。

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そして問題の麺だが、醤油を練り込んだ油揚げめんで極細で限界までストレートになるように成形された丸麺が特徴。指定通り1分間の湯戻しを経て、いざ食べてみる。

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ネギのそそる香りとともに雪崩れ込んでくるのは豚骨特有のダイナミックな旨味。臭みはほとんどない。辛みは確かに感じるが、激辛という程ではないので辛いのに弱い人でも安心だ。

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そして麺は、あっさり言ってしまうと「まだ」段階。湯戻し時間が足りなかったかなという印象だ。というのもまだ完全にほぐれないし、食べてみると芯が残っているといえばそうなのだけれど、サクサクするほどの硬さには笑ってしまった。この行き過ぎた感、嫌いじゃないが…。

ただそうこうして食べているうちに中盤からだんだん「バリカタ」及び「カタ」クラスにどんどん柔らかくなっていく。物凄く急いで食べるのでない限り、後半は程よい硬さの麺となる。

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生麺の「ハリガネ」とは明らかに違う。言ってみればアルデンテ過ぎて芯が残ってしまったパスタのような感触。もしくはベビースターラーメンのようなテイストに近づいてしまうのだ。

結論としては非常に楽しませてもらったが、次からはもう20秒くらい追加で湯戻しして調整しようかなという感じ。もともと記者は王道の日清「カップヌードル」なども1分30秒段階で食べたりすることもあるので硬麺は好きな人間。1分〜1分30秒の間で、さらに細かく自分の味覚にあった湯戻し時間を探るのも楽しいだろうと思った。

オススメ度:(良い商品です)
公式サイト:ハリガネ 辛ダレネギとんこつ味

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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