『味わい堂 汁なしちゃんぽん』太くボリュームのある麺量に圧倒されるがちゃんぽん的な美味しさは少々残念!

湾まぜそば、汁なし担々麺など汁なしシーンが活況を見せいている中、明星食品から登場したのは『味わい堂 汁なしちゃんぽん』(161gうち麺130g・希望小売価格 税抜202円・2015年7月28日発売)。ちょっと待って、それって普通は皿うどんって言わないか!? という疑念を胸に試食してみた。

 

念のため商品名の「味わい堂」は明星食品のブランド名で、どこぞの名店というわけではない。ファミリーマート限定・数量限定での発売となる。

5DS_0184

ビッグサイズの『味わい堂 汁なしちゃんぽん』。フタをめくると3種の小袋が入っていている。事前にかやくだけ麺の上にあけておくのだが、その麺が実に太めの丸麺フォルムで迫ってくるほど強力な重量級ルックスの油揚げめんだ。そこから漂ってくる海鮮風味に期待する。

5DS_0189

かやくはキャベツ、かまぼこ、味付イカ、野菜フレークなのだけれど、かまぼこの色が何とも魚肉ソーセージカラーなのは何でだろう。5分間じっくり待って、湯切り。130gの麺が湯を含んでずっしりと重い。

5DS_0206

さて、かやくが麺の膨大さにほとんど隠れてしまい、見えるのは魚肉ソーセージカラーのかまぼこのみという状態で後入れソースを絡ませる。ソースと入っても薄い色のタイプなので、かき混ぜてもかき混ぜても本当に混ざっているかは判別がつきにくい。そして香辛料をパラパラ。

5DS_0210

さあ食べてみよう。箸を入れるとがっつりと持ち上がってくる麺の膨大なボリュームは大迫力。味はピリ辛が入った香ばしさの中、海鮮風味がフワリと漂う感覚。普通に美味しい。ただこれ、ちゃんぽんなのだろうか?

5DS_0220

底の方にたまりやすいキャベツを上に持ってきて、かまぼこ達と絡ませようとするのだが、この時点でも味付イカの姿を見つけるのはなかなかの難度。パッケージ写真のようにイカの姿が目立つことは無かった。

5DS_0222

食べていてもそこで感じるのはあくまで麺中心の塩焼きそば海鮮風味の趣。汁なしはいいとしても、具材とのバランスが悪すぎ、ちゃんぽんを期待すると90%失望するだろう。ただ量はすごいので、空腹バスターとしては非常に優秀。

5DS_0226

ソース自体も海鮮一辺倒ではなく、豚骨をベースとしているので海鮮風味は薄い。普通に海鮮風味塩焼きそばと銘打ってくれればもう少し納得いっただろうに。汁なしちゃんぽんという打ち出し方に大いに疑問を感じた。充分美味しいのにこのミスリードは大変もったいない。

オススメ度:(良い商品です)
公式サイト:味わい堂 汁なしちゃんぽん

記者

アバター画像

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

この記者の記事一覧

トラックバック