『日清のどん兵衛 きつねうどん 39周年特別限定品』30%増量おあげで最後まで美味しい豪華版!

洋水産「マルちゃん 赤いきつね」と双璧をなす定番人気カップうどんブランドの日清食品「日清のどん兵衛」。発売40周年を目前にして登場したのが『日清のどん兵衛 きつねうどん 39周年特別限定品』(100gうち麺74g・希望小売価格 税抜180円・2015年7月13日発売)だ。きつねうどんのおあげを30%増量してどの程度の旨さが実現できているのだろうか。

 

一足先に発売した「赤いきつね」(当時と名称は違った)ではあるが、1976年に「どん兵衛」が登場して以降は常にスーパーやコンビニの棚を分けあっていた永遠のライバル。

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そんなカップうどんのファンとして衝撃だったのは、2010年の生麺ストレートタイプへの変更だ。それまでは、うどんでありながら麺が縮れているという不思議な感覚が常識だったのだが、試行錯誤を結晶させた「三層太ストレート製法」による生麺ストレートタイプに変更したのだ。”ニッポンのうどん”をキャッチコピーに麺のコシ・太さ・つるみにこだわったその食感は従来のカップうどんの常識を覆したと言っても過言ではない。

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CMもまた、往年の山城新伍と故・川谷拓三のスチャラカなイメージを払拭した、SMAP・中居正広に変更し数年経っての麺変更。ここから本格うどん化が始まった。

郷愁としては、うどんなのに縮れているという昔ながらのジャンクフード的なカップうどんの味も捨てがたいのだが、新しい世代にとってはどれだけ生麺に近いかが選ぶ決め手なわけで、正常進化といえよう。

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そんな39年の歴史を記念して発売されたのがこの『日清のどん兵衛 きつねうどん 39周年特別限定品』。その特徴はずばりどん兵衛史上最厚ふっくら130%おあげだ。味自体に変更はないので、おあげの量次第でどれだけ食感が変わるかがポイント。

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さて、フタをめくり、湯入れ。カップきつねうどんならではだが、湯入れの際におあげ目指して勢い良く湯を注ぐと跳ね返ってきて危険なので気をつけること。ヘタするとヤケドをすることだろう。記者は馴れているので、慎重にお湯を入れて被害を防止した。

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中に見えるおあげは確かに分厚い。30%の厚み増量ということだが、おあげというより厚揚げに見える。5分の待機時間を経て、さあ完成だ。

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どん兵衛ならではの上品な醤油ベースにうどんスープの香りが広がり心が湧き立つ。ふわっと甘いおあげの香りも混じって、実に美味しそう。スープをスーッと飲むと、マイルドな昆布と魚介エキスから生まれた旨味がじんわりと伝わってきて高級感たっぷり。

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その上で麺を味わうと、やはりツルツルとなめらかなストレート麺はかなり生麺に近い良いお味。ここまでだと本当に上品なうどん専門店のような趣である。

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そして問題のおあげ、確かに分厚い。上島竜兵や出川哲朗が唇に押し当てられて良いリアクションを取れそうなくらい強力な厚み。もちろん物凄く熱いので、火傷に注意だ。たっぷりスープを吸い取ったおあげをそのままくわえ込むのはほとんど自殺行為。従って事前に箸で分解しておくのが良いだろう。

味の方はこれまたマイルドで上品な甘みがふわっと来る極上品。味は普段と同じはずなのだが、より美味しく感じるから不思議。

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大方のきつねうどんはおあげが先に無くなり、後半は寂しくなるものだけれど、これだけの量だと、大半をおあげとともにきつねうどんならではの味で楽しめる。これはうれしい。かやくはこの味付き油揚げを除くと薄いかまぼこが3枚だけなのだが、そんなに単調になることなく完食出来た。

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これはもう「どん兵衛」ファンにとっては夢のおあげ三昧。いつももう少しおあげの量が入っていたらなあと考えていた人間にとってはまさにパラダイス。おあげフリークの人ならば、売り切れる前にこの特別限定版は味わっておきたい。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:日清のどん兵衛 きつねうどん 39周年特別限定品

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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