『アロマ蚊取り線香10巻 ローズ/ラベンダー/竜胆(りんどう)』レトロ感とおしゃれな香りの合わせ技で一本!
さて、肝心の香りはどうなのか?
花のアロマをお香のように楽しみながら、蚊をオシャレに撃退というのが、この『アロマ蚊取り線香10巻 ローズ/ラベンダー/竜胆(りんどう)』の売り。蚊取り線香の蚊を落とす機能に大差はないから、そこが問題だ。雑貨店などにあるお香(インセンス)としての魅力を検証したい。
アロマ蚊取り線香10巻 ローズ
ローズの香りは「キンチョール」などのスプレー式殺虫剤などにも添加されていることが多いので心配だったが、杞憂だった。天然アロマ風の程よいローズの香りは胸いっぱいに吸い込みたくなるほど良い香り。
また通常雑貨店などで購入するインセンスは強烈な匂いでカーテンなどに染み付くほどのものが多いが、これはほのかで程よい香りなのがいい。
アロマ蚊取り線香10巻 ラベンダー
封を切った瞬間の香りが一番きつかったのがこれ。ただ実際に火付けしてみると、これもまた程よいかぐわしさ。ラベンダーもあまりに多くの芳香剤に使われているので食傷気味なのだが、このラベンダーの香りは上品。
アロマ蚊取り線香10巻 竜胆(りんどう)
キツすぎない香りという点ではこれも同様。そんな中で一番昭和感のある香りがした。日本家屋にこそ流れていて欲しい素晴らしい香り。芳香剤にも滅多に使われないだけに、今回一番気に入った。
アナログ感が逆に新鮮! 1巻あたり60円は妥当か
結論としては、アナログ感あふれる使用感が新鮮で非常に楽しかった。今、CDではなくわざわざレコードを購入する人が増えているが、その理由の一つとして針を落とすというアナログなプロセスがある。
それと同じで蚊取り線香に火をつけるというのは、実にアナログで癒される行為。もちろん火を使うので注意は必要だし、一晩で60円使ってしまうのはリキッドタイプよりもコストパフォーマンスが悪いのだが、それでもこの上質な香りを楽しみつつの作業には大きな価値があると思った。たまには気分を変えてレトロな夏気分を味わうにはピッタリだ。