『サッポロ一番 贅の極み 海老濃厚味噌らーめん』生のイセエビ粉末が、濃厚スープを旨味の頂点へ導く!

びとラーメンの顔合わせというと中国料理店で出てくる海老そばをイメージしてしまうかもしれないが、サンヨー食品の『サッポロ一番 贅の極み 海老濃厚味噌らーめん』(101gうち麺70g・希望小売価格 税抜250円・2015年6月発売)の味わいは全く違う。パッケージからお分かりかもしれないが、寿司店などで提供される、生海老を入れた味噌汁に近い。そこのところをまず理解してから食べてもらいたい。

 

ベースとなっているのは豚と鶏の合わせだしで作られた味噌ラーメンスープ。白味噌と赤味噌を掛けあわせることによって、濃厚味を生み出している。ここでも勘違いしないようにしたいのが、かにミソのようにえびミソが入っているわけではない。

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味噌ラーメンスープに投入されているのはイセエビの粉末。そこにえびオイルを加える事によって完成となる。

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フタをめくると中からふわっと漂うのはかっぱえびせんの香り。この段階ではまだ濃厚さは感じられない。しかし3分の調理時間を経て、後入れとなる「仕上げの小袋」を投入すると一気に様相が変化。強烈な海老の香りが立ち上がる。海老そばのような香ばしいエビの香りではなく、もっと生々しいエビの匂い。

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ただそうした生臭さを軽減しているのが、トロリと濃厚な味噌スープ。たっぷりの旨味と香りで、海老汁的な風味に変化させているところがいい。スープは旨味の凝縮されたビロードタッチのなめらかなもの。そこにイセエビ粉末とエビオイルの掛け合わせで生まれたエビ味が強烈に食い込んでくる。

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その強力なスープをまとめていくのは存在感のある中太油揚げめん。濃厚スープをがっさり絡めとる信頼性の高いしっかり麺が、エビと味噌のハーモニーで生み出された強烈な旨味を口の中へずるずると誘ってくる。

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正直エビ特有の生臭さにちょっとばかり警戒していたが、その味わいはギリギリの寸止めで、生臭くならずにエビらしい味わいを出すことに成功している。具材は、えび風味かまぼこ、メンマ、ねぎ、キャベツ。中でもえび風味かまぼこはカニカマ感覚の食感でこの『サッポロ一番 贅の極み 海老濃厚味噌らーめん』を見事に際立てている。

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“贅の極み”を標榜しているだけあって、価格も200円台中盤越えとタテ型カップ麺としては高価な部類に入る。ただ大方のシーフードベースのカップ麺と比べてしまっては申し訳ない。何と言ってもイセエビ、日本人がこよなく愛する漢字の”海老”の味わいをここまで再現していれば高くはないと思う。

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職場で嫌なことがあって凹んだ精神を復活させたいときなど、こうした贅沢味カップ麺で自分にご褒美をあげて早めに回復する、という使用法もアリだと思う。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:サッポロ一番 贅の極み 海老濃厚味噌らーめん

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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