『コンブチャワンダードリンク』ミランダ・カーが推す健康飲料の正体はなんと紅茶キノコ!?

年はやたらミランダ・カーが推すヘルシーダイエット食品が多い気がするけれど、この株式会社クロンティップ(東京都豊島区)による『コンブチャワンダードリンク(トラディショナル/アジアンペア&ジンジャー/ナイアガラグレープ/グリ-ンティ&レモン)』(4缶セット・希望小売価格 税込1641円・発売中)もその一つ。コンブチャ(Kombucha)と言っても昆布茶ではないところに注意が必要だ。

 

「Kombucha」は「昆布茶」ではない!

成分に昆布は一切関係ない。では一体何? コンブチャ(Kombucha)の正体は1970年代後半に一大ブームを巻き起こした「紅茶キノコ」である。と言っても40年前の話なので当時を知らない人が大半だろう。説明すると、その元となっているのはシベリアに伝わる発酵飲料。それが日本の昆布茶と混同されて欧米では「Kombucha」と呼ばれるようになった模様。

Kombucha superfood drink in glass

紅茶や緑茶に、一見キノコに見えなくもない発酵したゲル状のグロテスクな固形物を漬け込んで完成する飲み物。1974年に「紅茶キノコ健康法」という本がベストセラーになり、そうしたゲルを株分けしたものを手に入れて家庭で作り飲むという健康法が大ブームになった。

ただ家庭で作ると雑菌が入り込み、むしろ健康を害するという面もあり、さらに決して美味しいものではないので、じきに廃れた。それがここに来て奇跡の復活である。さすがミランダ・カー。ちなみにマドンナも愛飲しているとか。

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Kombuchaは全米で大ブームとなり、Googleで画像検索するだけでも、多様なブランドから発売されていることがわかる。スーパーやコンビニへ行けば普通に並んでいるとか。

 

健康ドリンクKombucha、どこまで飲みやすく仕上がっているか?

そもそも味覚面での魅力に乏しいコンブチャ(Kombucha)が飲まれる理由は、もちろん美容健康効果への期待である。有機酸(グルコン酸、乳酸、酢酸)、アミノ酸、ポリフェノールなどの健康成分が含まれているとか。

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今回検証する『コンブチャワンダードリンク』は、2001年に設立されたアメリカ初のコンブチャ会社の製品であり、それをクロンティップ社が日本に輸入したもの。公式サイトを見ると「アメリカのお茶業界の権威が作った独自のレシピ」「とても飲みやすく癖になるフレーバー」「低温殺菌技術により、常温で長期間保存が可能な唯一の缶入りコンブチャ」などの売り文句が並ぶが……かつての「紅茶キノコ」の味を知る者としては、もうどう考えても不味い予感がワナワナしてくる。頑張って、検証してみよう。

 

コンブチャワンダードリンク(トラディショナル)

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一番ベーシックなフレーバーだというのでまずはここから。オーガニックのウーロン茶ベースということで茶色く泡立つ液体。黒酢ドリンクのような酸っぱい香りが立ち上り、健康に良いのでなければ飲まないだろう、という味。これは厳しい……。あえて喉に流し込むように飲むならば飲みやすいけれど、そこまでして飲むかは別IMG_8926