『チキンラーメンどんぶり 酸辣湯(サンラータン)風』 黒酢とラー油で仕上げた本格中華風味の変わり種!

っぱ辛いという独特の味わいで、中国料理の中でもマニアックな人気メニューの一つが四川料理・湖南料理で提供される酸辣湯(サンラータン)というスープ。それを日清食品は『チキンラーメンどんぶり 酸辣湯(サンラータン)風』(92gうち麺80g・希望小売価格 税抜180円・2015年6月1日発売)という形で商品化してしまった。保守系味の代表格であるチキンラーメンにどう酸辣湯が絡んでいくのか、想像がつかないので食べてみたい。

 

ネット上にはレシピサイトが花盛りで、そこにはチキンラーメンのアレンジメニューもたくさん存在する。そうしたレシピを元に、先だっても「チキンラーメンビッグカップ ピリッと辛口担々風」をリリースしたばかりの日清食品だが、第2弾に選ばれたのがこの酸辣湯。もともとはスープだけれど中華料理店では酸辣湯麺として供されていることも多いので、ラーメン化に意外性はない。

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カップのフタを開けてもそこにあるのはいつものチキンラーメンの茶色く色づいた味付き油揚げ麺。具材はかきたま、シイタケ、ネギ、キクラゲの4点セット。その時点で麺をひとつまみ食べても全く変わりはない。ということは後入れとなるスープにすべての秘密は隠されているんだと推測。

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3分調理終了後もお変わりないチキラーの香りを確認しつつ、後入れスープを投入。おおっ、見る見る間に酸っぱい香りが広がる! これは黒酢を使用しているとのことで結構なインパクト。癖のある黒酢の香りは好き嫌いがわかれるかもしれない。もちろん辛味のためにラー油もそこには盛り込まれている。

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一口スープを飲んだだけで、きちんと酸っぱい。なるほど、チキンラーメンの味わいにを覆い被せ、酸味でコーティングしたような趣き。本来は酸辣湯は辛味も強いのだが、この『チキンラーメンどんぶり 酸辣湯(サンラータン)風』に関しては、ちょっとピリ辛な程度。それでもスープを飲むとかきたまごと口に入ってきて、マイルドな辛口となり、旨い。

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問題の酸味もなかなかに寸止めのさじ加減がお見事。ぎりぎりチキンラーメンの美味しさを残しながら、その上でまろやかな酸味と辛味が絶妙なハーモニーを生み出す。毎度のことながらチキンラーメンの変わり味シリーズは、本来の味を殺すことなくいろいろな風味を乗せているからチキラー・ファンにとってはうれしいところだろう。

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結論としては標準のチキンラーメンに飽きた時の変わり種起用という出番のタイミングは変わらないとは思う。変わり種ながら200円を切る価格帯もうれしい。チキンラーメンを愛するがゆえにいろんな方法で美味しさを試してみたいとみる向きにはこの『チキンラーメンどんぶり 酸辣湯(サンラータン)風』は実に有効。結局標準チキンラーメンに戻ることになるにせよ、チキラー・ファンなら一度は食べておきたい一品だ。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:チキンラーメンどんぶり 酸辣湯(サンラータン)風

記者

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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