“レッドアイ”を薄めた感じのお酒『アサヒ レッドアイ』この軽さに耐えられるか?はっきりと好みが分かれそう!

30年前から「レッドアイ」というカクテルを飲んでいる記者にとって、この『アサヒ レッドアイ』は、とても「レッドアイ」と呼べる飲み物ではなかった。強いて言えば、せいぜい「レッドアイ風」の発泡酒。これをビアカクテル「レッドアイ」だと勘違いされないか、記者はとても心配なのである。

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もともとビアカクテルの「レッドアイ」は、酒好きが二日酔いのときに、迎え酒として飲むカクテルである。そのため、タバスコやこしょうを入れてスパイシーに飲みやすくし、栄養価が高くなるようにトマトジュースをたっぷり、おまけにマドラー代わりにセロリを使用したり、卵の黄身を落としたりしていただくビアカクテルなのである。

 

その濃厚な味わいにはファンも多く、記者もよく自作するのであるが、そのレシピの特徴は、「ビールとトマトジュースを1:1でステアする」こと。その点で、トマト果汁20%の『アサヒ レッドアイ』は、すでに??なのだ。

トマト成分の沈殿を攪拌するために、飲む前にいくら缶を回転させても、それは気休め程度。もともと希薄なのに、もし缶を回転させなければ、どんなに薄いのだろうかと、むしろ興味が湧いてしまう。

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缶を見たときに、「アサヒビールとカゴメ 共同開発」などと記載してあるので、さぞかし旨いのだろうと想像したが、何だかもったいないような残念な気分である。

口に含むと、ものすごく薄めた「レッドアイ」風味を確かに感じることはできる。しかし本物の「レッドアイ」とは隔世の感のある味わいで、一体何を飲んでいるのかわからないような、得体の知れない不可思議な飲み物に仕上がっている。

 

それにしても、アサヒビールが、わざわざこうした飲料をリニューアル発売するということは、今のRTD(Ready To Drink)市場は、このくらい薄くて軽い飲料が“ウケる”商品だと見ているのだろうか。

酒好きの記者からすれば、せめて「レッドアイ」という名前を使わずに、トマトフレーバーのビアドリンクとでもして欲しかったところである。

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そこで、肝心の味なのだが、これは好き嫌いがはっきりとわかれることだろうと想像できる。

レッドアイを知っている人からすれば、こんなに「マズい!」レッドアイもないだろう。でもそうした先入観のない、普段からライトなフレーバーのRTDを楽しむ人たちから見れば、甘味料の甘ったるさのない味は、新鮮で美味しく感じるのかもしれない。

 

あまりに薄いので、記者はさっそく、これにトマトジュースを加え、さらにタバスコを入れて試してみると、

「おお、これはかなりイケル!」。

でも、ここまでやるなら、最初から自作した方がいいと思う。

 

『アサヒ レッドアイ』のブランドサイトには、このドリンクに合う料理のレシピや、美味しい飲み方のレシピなども紹介されているので、それらを試しながら味わうのも楽しいかもしれない。

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アルコール度数3.5%、トマト果汁20%、ほぼトマト1個分の果汁が入った発泡酒『アサヒ レッドアイ』。

この思いっきり好き嫌いが分かれそうな飲料は、2012年から限定発売されており、2014年には通年発売、この6月からは、リニューアル発売となったばかり。

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アサヒビールでは、このリニューアル発売を記念して、350ml缶2本を100名にプレゼントするキャンペーンを開催中である。

くわしくは、こちらのサイトに情報があるが、応募期間が6月30日までと迫ってきているので、希望者はすぐにサイトを確認して欲しい。

 

さて、あなたは、この軽さをどう評価するだろうか?飲んでからのお楽しみである。

オススメ度:(面白い)

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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