1本300円の高級キットカット『 サブリム(ビター)』と、オリジナル版キットカットを食べ比べてみた!!

1本300円(税別)の高級キットカットを御存知だろうか。『サブリム』シリーズはデパート内に展開するキットカット専門店「キットカット ショコラトリー」でしか入手できず、毎日限定数に達したら売り切れというプレミア感で人気の逸品だ。今回おためし新商品ナビ編集部ではひょんなことから入手に成功。発売から既に1年以上経過しているものだが、はたして300円払う価値はあるのか? 興味深いので、コンビニで売っている普通のキットカットと食べ比べを行ってみた。

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思い起こせば2014年1月、東京・池袋の西武デパート地下に「キットカット ショコラトリー」1号店がオープン。世界的にも評価の高い「ル パティシエ タカギ」のオーナシェフである菓子職人の高木康政氏が全面監修を手がけた世界初の「キットカット」のスイーツ専門店という謳い文句で、『サブリム』はその看板商品のひとつである。

当サイトスタッフも3回訪問したが、どの日も行列ができるほどの人気で『サブリム』は入手できず、取材を見送っていたものだ。2015年5月現在、「キットカット ショコラトリー」は大丸札幌店、大丸東京点、松坂屋名古屋店、大丸京都店、大丸梅田店と全国6店舗展開となった模様だが、相変わらず『サブリム』は早い時間に売り切れてしまうらしい。

 

『サブリム』はビター、ラズベリー、ホワイトと3種の発売となっているが、わかりやすく比較するため従来オリジナル製品の「キットカット」と『キットカット サブリム(ビター)』を食べ比べてみたい。

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オリジナルのキットカットといえば横並びで2〜3列の形状。ウエハースをチョコレートでコーティングしており、そのサクサクの食感が売り。

一方『キットカット サブリム(ビター)』は9cmという長さのストレート一本。

包装から出した時点の印象としては、香りにさほどの違いは感じないが、色味はあきらかに黒い。

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さて、肝心の味だが、『キットカット サブリム(ビター)』はずばり高カカオチョコレート特有の酸味がほとばしる大人味。カカオ分66%という美味しく食べられるギリギリのパーセンテージをキープした。主にパティシエが好んで使うこのクーベルチュール・チョコレートが実に高級な風味を醸し出している。ただ「サクッ」というあのキットカット特有の食感が同じなのが何とも不思議で、高級菓子の中でも確実に異彩を放つことはわかった。

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「ビター」と言う割にそんなに苦くはない。甘さが控えられているとのはわかるが、苦味よりも舌に来るのは圧倒的なカカオの酸味

キットカットとしては破格の設定だが、高級菓子店のチョコレートだと思えば当然の価格か。ブランデーなどと味わうのが適している、そんなセレブな味わい。

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これと比べるとオリジナルの「キットカット」は実に標準的なチョコレート菓子だと再認識させられる。ウエハースをミルクチョコレートで包んだ、酸味のないこの味わいは老若男女の味方である。

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日常食としてのオリジナル「キットカット」、ハレの日に背伸びして味わいたいのが『キットカット サブリム(ビター)』。庶民派の記者としてはどうしてもオリジナルの方がお菓子としてのハッピーさにあふれていると思ったが、セレブ志向の人にとっては『キットカット サブリム(ビター)』の方がお口に合うのだろうか。

 

1本300円もするキットカット、というネタ商品としての鮮度はまだあるように思う。パーティなどに、ちょっとした手土産に、入手できたらきっと盛り上がるだろう。

オススメ度:(良い商品です)
公式サイト:キットカット サブリム(ビター/ラズベリー/ホワイト)

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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