ノズルが横向きになった『パイプハイター 高粘度ジェル』の使いやすさを検証してみた!

深めの排水口にこの『パイプハイター 高粘度ジェル』の頭部を突っ込んで、ぐるりと灯台の明かりのように一周すると、横向きノズルなのでまんべんなく排水口内側に薬剤をかけることが出来る。狙ったところに、無駄なくかけられる快感。さらさらタイプでなく、高粘度ということも一役買って、無駄なく排水口内側に付着させることが出来る。

 

薬液を狙ったところに浴びせる快感!

これがなぜ良いかというと、排水口入り口をキャッチフレーズ通り99.99%強力除菌できることになり、匂いを防いでくれる。使用すればあっという間にハイター臭が立ち上り、殺菌ぶりが目に見えるようだ。

もちろんこうした臭気は危険なので胸いっぱいに吸い込まずに換気扇をオンにしてなるべく早く室外に追い出すこと。のどの弱い人はマスクをするべきだし、目に入ると非常に危険なのでメガネをしておく、万が一手につくと危険なのでゴム手袋などをしておくと安心だ。

そして排水口にまんべんなく付着した薬剤は、S字トラップに向けてじわじわと伝い落ちていく。その過程でパイプ内部の汚れを除去していく。

 

パイプの詰まりはS字トラップで起こる

パイプ詰まりは、排水口付近で起きることは稀で、大抵は配管のS字トラップの部分で起こる。シンクの下の扉を開けば、排水パイプが間違いなくS字を描いて曲がっているのがわかるだろう。ここに水がたまることで下水の匂いにフタをして上がってこないようにする重要な役目があるのだが、汚れもまたここに滞留しやすく、詰まりの原因となるのだ。普段からパイプ内側の汚れをこまめに取り除けば、詰まりは予防できるはず。

 

S字トラップ目掛けて大量に注ぎこむだけならば、従来の方形デザインでもさして問題はない。水を多めに流した後に、パイプクリーナー薬液をたっぷり注ぎ込んで一晩放置すれば大抵の匂いや汚れは除去できる。今回のボトル変更は“かけやすくなった”改善であり、こまめな掃除が可能になったと考えよう。

 

ちなみに、パイプが詰まってしまった場合は針金状の金属にブラシの付いたくねくね曲がるツールを使用して、力技で開通させるのがセオリー。ややこしいがこちらのツールの呼称も「パイプクリーナー」だ。それでもダメなら熱湯を注ぎ込むという荒業もあるのだが、塩化ビニール製の配管パイプだと溶けて変形してしまう恐れがあるので注意しよう。

 

普段から洗浄する習慣が大事!

前述の通り、普段から『パイプハイター 高粘度ジェル』など洗剤をかける習慣をつければ、パイプ詰まりは予防できるはず。

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詰まり気味ならタップリと使用。目安は……

  • 詰まったら約2/3〜1本丸ごと
  • ぬめりの除去なら10〜15押し
  • 防臭・除菌なら5〜6押し

となっている。どれも使用してから15〜30分置いて水で充分流す。長時間の放置は奨励されていない。

 

日頃から5〜6押ししておけばぬめりを防止し、詰まりも起こりにくい。コンパクトかつ取り回しのいいボトルと横向きノズルは気軽に使いやすく、無駄な量を使用しなくて済むというメリットを確かに感じさせてくれる。

 

実際の使用シーンとしては台所洗剤とともに並べておいて、洗い物の後にちょいと排水口に垂らす、風呂あがりの湯を抜いたあとに仕上げとして排水口に注ぐというのが一番適していると感じた。これが習慣になれば悲劇を引き起こす可能性はグンと低くなる。安心のためにも記者はこの『パイプハイター 高粘度ジェル』を使い続けたいと思った。

 

髪の毛は溶けるの!?

ところでこうしたパイプ洗浄剤でよく見かけるのが「髪の毛を溶かす」というアピール。実際に髪の毛を1本、この『パイプハイター 高粘度ジェル』に漬け込んでみて実験してみた。そうしたら奨励使用時間内の30分を待たずに、ほんとに髪の毛が溶けてなくなってしまった! いや、すごい。

あえてデメリットを言うなら、ボトルデザインか。週刊誌の中吊り広告のような文字だらけのデザインは、あまり目につくところに置いておきたくないのが正直なところ。もちろん警告すべきことがたくさんあるのはわかるが、もう少し洗練されると最高なのだが。

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ちなみに成分は強力な1%濃度の水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)と次亜塩素酸塩、界面活性剤(アルキルアミンオキシド)を組み合わせた内容だが、子どもの手の届かないところに置くべき危険度はある。もちろん塩素系なので酸性タイプの薬剤と同時使用は有毒ガスが発生するので単独使用が鉄則。正しい使用で詰まらない暮らしを実現したい。

オススメ度:(絶対におすすめ)
公式サイト:パイプハイター 高粘度ジェル

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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