『Beats by Dr. Dre Solo2 ワイヤレス オンイヤーヘッドフォン』はHIPHOP界最大の成功者ドクター・ドレーの魂とApple的スタイリッシュさが合体したクールな逸品!

Apple傘下に収まったことでも話題になった、米国ヒップホップシーンで最も成功した男・ドクター・ドレー(Dr. Dre)によるオーディオブランド・Beats by Dr. Dre。そこから小文字のbのロゴも鮮やかで、存在自体がクールな『Beats by Dr. Dre Solo2 ワイヤレス オンイヤーヘッドフォン』(希望小売価格 税抜30,000円・2015年3月25日発売)が登場したので試用してみた。ちなみに検証したのはUSモデルで、国内モデルは説明書などが日本語化される模様。

 

デス・ロウ、アフターマスとヒップホップ/ラップの名門レーベルを設立し、いわゆるギャングスタ・ラップを金のなる木に仕立てあげた張本人がドクター・ドレー。彼が世に送り出したのはスヌープ・ドッグであり、2パックであり、エミネムであり、50セント。

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ドクター・ドレー (引用元:Wikipedia/アップロード者:Raul654/ライセンス要件について

 

そんな彼が元レコーディングエンジニアで、インタースコープ/ゲフィン/A&M会長にまで成り上がったジミー・アイオヴァインとともに設立したのがこの通称ビーツことBeats by Dr. Dre。そしてその会社を2014年にApple社に3000億円で売却し、文字通り世界一のお金持ちミュージシャンとなったドレー。まさに「俺がナンバー・ワン!」というヒップホップ・シーンのお決まりフレーズを体現してしまったのが彼である。

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従ってヒップホップに少なからず心を奪われた経験のある人なら、もうビーツなだけで良い音に聴こえざるを得ない代物なのだけど、ここはひとつ冷静にヘッドフォンの魅力を検証してみたい。ヒップホップファン以外の音楽ファンにとっても、音楽の創り手が関わったオーディオ機器としての魅力がそこにはあるはずだ。

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とにかく第一に目を奪われるのが、Apple社ファミリーとなったことに違和感が全くないネジの見えない洗練デザイン。シンプルでありつつ、そこにあるのは徹底した合理主義。人間工学に基づいた曲線は見事に頭の形にフィットしてきて、イヤーカップがしっかりと耳に押し当てられる。しっとりとした感覚のクッションが密着してきてホールド感は抜群。
装着時に左右を迷うが、beatsのロゴが読めるようにして装着すればOK。

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それなりに重さは感じるが、それは重低音の厚みと引き換えだと思えばそんなに気にならない。コードが絡まりようがないワイヤレス密閉式ヘッドホンで音漏れも無い上に持ち運びに便利な折りたたみ設計という、本格的リスニングルームをモバイルできる仕様は音楽ファンにはたまらない。ノイズキャンセリング機能は付いていないが、密閉式という特徴上、周囲の音がかなり遮断されてしまうので、歩行中などの使用は避けるべき。その分オープンタイプのヘッドフォンよりも音が小さくてもきっちり楽しめるから、周囲の音に負けないよう必要以上にボリュームをあげることもなく、難聴を防ぎやすいだろう。