『一番搾り 小麦のうまみ』は香ばしく豊かに染みわたる小麦の味わいと豊かな泡立ちが魅力な限定醸造ビール!

リンの看板人気ビールシリーズ「一番搾り」の限定醸造となるスピンアウト商品が『一番搾り 小麦のうまみ』(350ml/500ml・オープン価格・2015年3月24日発売)。さて小麦の味わいというのはどんなものか、早速飲んでみた。

 

「一番搾り」と言えば1990年に誕生したキリンを代表するビールブランド。海外でも「KIRIN ICHIBAN」の名で発売されており、日本のビールを代表する味の一つだ。ビール醸造時に、原料の糖化もろみの重さだけで自然に流れだしてくる麦汁のみを使用した製法が特徴である。もちろん一番のあとには二番絞りもあるけれど、そちらは一番搾りの後に湯を注いで絞りだすため、麦表皮からにじみ出る渋みが入る。つまり一番搾りは渋みなく、さっぱりした飲みやすさが特徴になる。

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乱暴に言えばキリンのもう一つの看板商品「キリンラガービール」から苦味・渋みを差っ引いたのが「一番搾り」ということだ。そして今回の『一番搾り 小麦のうまみ』はそこからさらに小麦の美味しさをフィーチャリングすることに挑戦。多くの小麦主体ビールが「軽い」だとか「すっきりフルーティー」と言われていることに満足せず、柔らかいのに厚みのある小麦の深い味わいを前面に出すために工夫されたとか。

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果たしてその使命は無事果たせたかどうか確認だ。女子にも好まれそうな淡いカラーリングの缶から注ぎだされるのは、やや濃い目のゴールド。香りはライトで酸味を感じる。何よりすごいのはその泡立ち。缶に記載されているもっちりとした泡というのは嘘ではない。

そして肝心の味は、さわやかすっきりな酸味と程よい苦味が調和したおいしい水のような感覚と、小麦の香ばしさが味わえる絶妙なバランス。単独でも美味しいけれど、その実力を発揮するのはやはり食事と一緒の時ではないかと思った。酸味も発泡酒系で時折感じてしまういやな酸味ではなく、フレッシュなものなのでうまいばっかりだ!

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キレは良いのだけれどしっかりと麦芽の味が残り、のどごしはドライビールよりはやさしい雰囲気で、グビグビいかなくても充分に美味しい。ゆったりとしたペースで脂っこい食事やツマミと一緒に味わうのが最適だ。

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アルコール度数は5%と標準的で、しっかりとした酒感もある。素材は麦芽(大麦・小麦)とホップのみでシンプルなビールそのものなのだけれど、そうした基本の味わいはやっぱり本物のビールならではのもの。限定品となるので、ビール好きの人は早めに手に入れたい。

オススメ度:(絶対におすすめ)
公式サイト:一番搾り 小麦のうまみ

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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