『カロリー30%offのおいしいワイン。(酸化防止剤無添加)』は低アルコール・ブームのワイン部門を担う逸材!

っと気軽にワインを味わいたい(体重のことを気にせずに)という人に強烈にアピールするのがサントリーの『カロリー30%offのおいしいワイン。(酸化防止剤無添加)』(720ml・実勢価格約400円・2015年3月17日発売)。ただこの「低カロリー」の仕組みについては、きちんと理解しておく必要がある!

 

アメリカでは既に盛り上がりを見せているという「低カロリーワイン」マーケット。オーストラリアのメーカーが開発したその名も「Skinny Vine」ブランドがヘルシー志向のアメリカ人に人気を博し、他メーカーも続々参戦という状況らしい。日本でもこの『カロリー30%offのおいしいワイン。(酸化防止剤無添加)』の発売をきっかけに、大いに盛りあがることだろう。

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さて、気になるのがどれほど低カロリーなのか、という話だ。ワインは100mlあたり約75kcalが相場で、ビールは40kcal、日本酒が100kcal、焼酎が160kcal……。あれ、そもそもワインよりビールのほうが低カロリーなの?! そう、気付いた人もいるかもしれないが、実はお酒のカロリーはほとんどそのアルコール度数によって決まる。従ってワインが低カロリーということはつまり低アルコールということなのだ。この『カロリー30%offのおいしいワイン。』も100mlあたり54kcalとカロリーを抑えた分、アルコール度数もまた、通常のワインが12〜13%の度数であるのに対し、8%に抑えられているのだ。

 

低カロリーワイン=低アルコールワイン、これがネタばらしである。しかしそれが意味が無いかというと、そうではない。食事の美味しいレストランなどで調子に乗ってワインをぐいぐい飲んでいると予想以上に酔っ払ってしまうものだ。またアルコールに弱い体質の人も、ワインは避けていたのではないだろうか。

なのでこの『カロリー30%offのおいしいワイン。(酸化防止剤無添加)』はワイン好きだけど太りたくない人と同じくらい、酔いすぎずにワインを楽しみたい人にもオススメできる製品なのである!

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さらに商品名にも入っている通り、「酸化防止剤無添加」も、興味深い工夫だ。そもそも果実を傷めないために亜硝酸塩などの酸化防止剤がワインに含まれてしまうのは当たり前。ワインの本場・フランスでは表示義務さえ不要なくらい当然の添加物である。亜硝酸塩という字面は恐ろしいが、健康な人にとっては無害な物質。それでも、ワイン好きの間では「頭痛の原因になる」などとまことしやかに囁かれている成分なのである(科学的根拠はない)。それにごく稀ではあるが、喘息発作を誘引する可能性も示唆されている。

この『カロリー30%offのおいしいワイン。(酸化防止剤無添加)』が亜硝酸塩フリーというのは、俗説だろうと何だろうと酸化防止剤入りのワインで頭痛を起こすことが多い記者にとってはうれしい。アルコール弱者でもあるので、度数が低いのも大喜びである。

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それでは実際に味わってみよう。