『桃の天然水あ・ら・ご・しスパークリング』は大人の桃好きの垂涎の的! 果肉の重みを舌に感じる本格桃飲料

然水フィーリングでごくごく飲める爽やかさが売りのジェイティ飲料株式会社(東京都品川区)による「桃の天然水」シリーズから、その対局ともいうべき濃厚な味わいを特徴とする『桃の天然水あ・ら・ご・しスパークリング』(410ml・希望小売価格 税抜140円・発売中)が出た。

 

そうした背景からか、つねにパステルな印象のボトルの同シリーズでは珍しく、ブラックをあしらったちょっと間違えるとアルコールさえ入っているような印象のパッケージ(欧文筆記体でSparklingとまで書いてあるし)。でも立派なノンアルコール商品なのでご安心を。シリーズ自体はデビューが1996年というから立派な長寿ドリンクシリーズ。スパークリングタイプは2011年からなのでまだ若い製品だが、このあらごしという手法、さわやかさが売りの同シリーズでどういう立ち位置にあるのかは気になるところ。

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スクリューキャップを回して、ペットボトルの注ぎ口に鼻を近づけると濃縮した桃の香りがもわりとわき立ち、驚かされる。そしてグラスに注いでみると出てくるのは白濁した白桃の色味。確かに桃度はハンパない。12%のもも果汁入りと言うのは嘘じゃないと感じさせる。

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ただそのぶん物足りなく感じてしまうのが「スパークリング」の部分。シュワシュワ〜っと爽快に弾けるかと思いきや、ジュワジュワと波打つ水面に少なめの泡が立つ程度。ん、これはやはりさわやかさのイメージよりも、濃厚な桃果汁という実利の方を重んじた結果か。どちらかというと微炭酸の領域に入るのではないか。炭酸自体もまろやかで天然発泡水の感覚。

ただうれしいのが、このとろみ炭酸なのだが、保存料も着色料も増粘剤も使用していない本物のとろみだということ。手絞りふうというのが売りなようだが、確かに手で潰したような濃厚なまろやさはたしかに残っている。そう、この白濁は人工的なものではなく、白桃本来が持つ繊維質が濁らせているのだ。そう考えると何となく愛おしく感じてくるから不思議だ。

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味は思ったよりは甘くない。桃は桃だが、甘みの後にすかさず酸味が襲いかかってくるフルーツテイスト。大人びたルックスはこうした「甘すぎない」という点も主張の一つなのだろう。

誤解を恐れずに言えば、ネクターほど濃くなくてスパークリングというには炭酸の弱い非常にデリケートなゾーンに存在する製品。あらごしという果肉の迫り来る感覚は確かにあるので、グイグイ飲むと充実感はある。

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ただしこれひと瓶のんでしまうと、100gあたり32kcalなので、120kcal以上を摂取してしまうことになる。ダイエット中の人は要注意だろう(本家・桃の天然水スパークリングは100gあたり18kcal)。

オススメ度:(良い商品です)
公式サイト:桃の天然水あ・ら・ご・しスパークリング

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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