『Jagabee(じゃがビー)梅しお味』は、上品な後味! じゃがいもの食感を残しつつ、ふんわり梅しお!
カルビー株式会社(東京都千代田区)の「Jagabee(じゃがビー)」は、皮付きじゃがいもをそのままカットして調理することで同社の人気商品「じゃがりこ」と一線を画す。その新味が、期間限定商品『Jagabee 梅しお味』(38g・オープン価格・2015年1月12日発売)である。
いわゆるポテトスナックには2種類あり、大量のじゃがいもを圧縮撹拌し、成形していくタイプのものと、じゃがいもをカットすることによって成形していくもの。もちろん「Jagabee」は後者だ。「じゃがりこ」は前者である。
したがってじゃがいも本来の味や食感を好む人はこちらの「Jagabee」を選ぶ。今回の『Jagabee 梅しお味』もまた、イモ感あふれる素朴な歯ごたえと味わいがあり、「じゃがりこ」のようにとんがった味わいは無いが、何ともほっとする穀物の味に浸ることが出来る。
そうした素朴さを武器にした『Jagabee 梅しお味』なので、実際にフタをめくり開けてみると香り立つのは華やかな梅の香り。梅干しではない、梅の花のような洗練された香りである。そこに香ばしい植物油とポテトの香りが相まって、スナックというより小料理のようなニュアンスの食欲を刺激しだす。
実際に一本取り出して食べてみると、ガリっというよりはザクッ。じゃがいも独特の食感があり、皮の部分も残っているからポテト好きにはたまらないだろう。あえて言うならマクドナルドとケンタッキーフライドチキンのフライドポテトとの差異がここにある。
味としてもそんなに梅塩がアピールしてくるわけではない。あくまでじゃがいもの風味を際だたせるために、ふんわりと後から梅の香りは遅れてやってくる。そして唇に残った塩が梅の香味を持っているという寸法だ。
インパクトはないかもしれない。しかしそれだけに飽きずにいくらでも食べられる美味しさ。初春の訪れとともに味わうには実にピッタリのスナックで、桜の花見前の梅見にこれほど適したお菓子はないだろう。
ちなみにカルビーではこの他に「ポテトチップス 梅味」「堅あげポテト 梅味」「かっぱえびせん 紀州の梅」「じゃがりこ 梅こぶ茶味」と梅ラインナップを充実させているので、それも含めて楽しむと良いだろう。