これは脅しではない!『辛辛魚らーめん』はカップ麺史上最高レベルの極辛!そして意外にも麺がウマい!

レードマークのスーちゃんとともにファミリー人気の高い、寿がきや食品株式会社(愛知県豊明市)の製品だからと言ってナメてはいけない。東京石神井の人気店「麺処 井の庄」の人気メニューをカップにしたこの『辛辛魚らーめん』(から から うお)(136gうち麺75g・希望小売価格 税抜256円・2015年1月26日発売)は空前絶後の極辛だ。

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以前から存在したカップ麺だが、今回リニューアルで「さらに濃厚」になったという。

よく見ればパッケージにも「※大変辛いラーメンです。辛いものが苦手な方はご注意ください。」との注意書きが上面に。確かにちょっと辛いものがいいなあ程度のぬるい感覚では太刀打ち出来ないハードな辛さをもった一品である。もうお子様だったら泣くレベルと考えて頂きたい。

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めんはノンフライ麺を使用、かやくはネギのみというシンプルさ。フタを開けると出てくるのは粉末スープと液体スープとかやく袋。

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かやく袋のみ先入れである。サラサラとかやくを入れた段階ではごく普通の魚の風味しかしてこない。お湯を入れるときも別にこれといって……。

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4分間の調理時間を経てフタを開けてもまだ大して変化はない。液体と粉末、どちらを先に入れるか迷うが、「麺処 井の庄」の公式ホームページを見ると「特製辛魚粉」はスープの上に山なりに盛り上げるのが流儀のようなので、それに従う。

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液体スープを注ぐ。すぐに、辛さの決め手はコイツだと確信する! 赤い油と黒茶色のどろどろとしたそれが注がれると、あっという間に地獄絵図。スープ表面に浮き出している部分のめんが、地獄の亡者の背中に見えてくるくらいのインパクトがある。

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そして魚粉と唐辛子で出来た粉末スープで山を作る。けっこうな赤みで赤いかつお節とでもいうべき粉。『辛辛魚』の「魚」のパートである。スープの熱で立ち上る、海の香りを吸い込む。コイツも辛いのは間違いないが、魚粉の風味が食欲を掻き立てる。

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スープから行く。

か、辛っ。とくに表面に浮かぶラー油の層を吸い込んでしまったせいか、咳き込むくらい辛い。そして、舌がしびれる、むしろ痛い! これはもう商品名に一切の偽りなし。激辛そのものだ。
ちょっとかき混ぜてスープ全体の味を見ると、たしかに豚骨スープの濃厚な味わいとラー油の香ばしさに魚粉のかもしだすコクがみごとに相まって、辛うまではある。

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そして麺。これはもう極上だ。ノンフライで再現したのは一般ラーメン店で出してもおかしくないくらいの絶品のコシと縮れ。弾力がはねるように歯にあたり、食感は最高である。今回のリニューアルでは麺のコシも見直されたというが、激辛カップラーメンでこんなにウマい麺に出会えるとは全くの想定外だった。なんと全粒粉を配合しているというから、健康にもいいではないか!

 

で、その勢いで食べているうちに辛さレセプターの限界が訪れて、一休みせざるを得なくなる。出来るなら事前に真冬でも氷水を用意しておいたほうがいい。おいしさに食べ進めたくても、どうしても辛さに耐えきれなくなってしまうから。

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これはとても、万人におすすめできるシロモノではない。でも辛さ耐久度に自信のある猛者なら、いちどはチャレンジしてみるべき価値はあるのではないだろうか。

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カップ麺最高クラスの辛さと、とにかく麺の旨さには驚かされた、そんな一杯である!

オススメ度:(良い商品です)
公式サイト:辛辛魚らーめん

記者

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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