芦田愛菜発案の第3のカラムーチョ『あまムーチョ』は、甘じょっぱさを追求した冒険味!

辛ポテトチップス・ブームの火付け役・カラムーチョの発売30周年を記念して、辛くも酸っぱくもない変わりムーチョ最新作が人気子役女優・芦田愛菜とコラボして、株式会社湖池屋(東京都板橋区)から『あまムーチョ』(53g・オープン価格・2014年12月8日全国発売)としてリリースされた。

 

狙われた味覚は「甘み」+しょっぱさ。いわゆる「甘じょっぱさ」なのだけれど、ちょっと想像がつかない。もちろん基本は馬鈴薯を使用したポテトチップス。原材料名には馬鈴薯、植物油に続いて砂糖がナンバー3に来るということで、甘いポテトチップスというのはわかるけれど。

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そもそもこれが生まれたのは、カラムーチョ発売30周年を記念して、その第2弾をCMに出演する人気子役女優の芦田愛菜に新味提案を要請したところから。第1弾は以前ご紹介した「カラくないカラムーチョ」ということで、すでに自己否定的製品だったが、今回はそれをさらに発展させた形。甘いカラムーチョの誕生となったわけ。パッケージのどストレートなキャッチコピー「甘くてしょっぱい、不思議なおいしさ」というフレーズは、芦田愛菜の直筆なのでファンならうれしいはず。

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袋を開けてまずは観察。いたって普通のポテトチップス。香りの方も言われてみれば少々甘い気がする程度。
食感もポテトチップスのそれで、カラムーチョらしさは全くない(辛いからカラムーチョなので当然)。

パリンとひと口。広がるしょっぱさと甘さの複合味。何てことはない、甘じょっぱいおせんべいの感覚だ。もちろんポテトチップスなので後味はイモ。甘さは砂糖だけでなく人工甘味料のステビアとスクラロースも添加されているので、爽やかさがある。いわゆる甘味せんべいを軽くしたフィーリング。

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それなりに美味しい。確かに芦田愛菜的お子様なら喜ぶのではないだろうか。ぶっちゃけ辛味の「カラムーチョ」、酸味の「すっぱムーチョ」が強烈だったゆえに、甘みもまた強烈なものを期待してしまったのが敗因かも。この『あまムーチョ』はけっして強烈な甘みが襲いかかってくるわけではない。

辛味にしても酸味にしても強烈になれば食べられなくなってしまう刺激味。そういう意味で言えば、この『あまムーチョ』に危険性はみじんもない。そもそも甘すぎてのたうち回ること自体がないのだから無理もない。

テーブルの上に、いくつかスナック菓子を広げて楽しむときに、変わり種として楽しむのなら充分にアリ。一瞬見た目がポテトチップスなので、味覚が軽く混乱して楽しい。刺激とかパンチとかムーチョシリーズにありがちなそういうことを期待しないと、手ぬるいけど美味しい。

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したがってターゲットは甘いのが好きなお子様層か、甘じょっぱさに目がないお年寄りか。どちらにしろファミリー向け製品であることは確実だ。ただ今後の展開としては、辛・酸・甘ときたからには苦ムーチョを期待したいところ。ゴーヤチャンプルーなど苦くておいしいものはあるのだから、不可能ではないと思うのだが。

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ちなみに気になるカロリーはひと袋で299kcalと、ラインナップの中で特別に高くなっているわけではないのでご安心を。

オススメ度:(良い商品です)
公式サイト:あまムーチョ

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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