カレー丼を完全再現した『日清そば屋のカレーメシ』! 出汁香る、とろみたっぷり和の魂に触れる!

んなにカッコをつけていても、日本人なら本格インディアンカレーよりも心惹かれてしまうのが、日本そば店で供されるだしの風味かおる和風カレー。そんな弱点を鋭く突いてきたのが、日清食品株式会社(大阪府大阪市)による『日清そば屋のカレーメシ』(121gうちライス86g・希望小売価格 税抜208円・2014年12月1日発売)である。

 

日本そば店は西日本より以西では存在しない街も多いけれど、東京中心の文化としては非常に根強い人気を誇る業種。かつおだし中心の味付けで展開するその色のラインナップは、関東人のソウルフードなのかもしれない。

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というのも、そば屋のそばがおいしいのは当たり前として、とんかつ屋ではなくそば屋のカツ丼を愛する人も多いし、わざわざそば屋で出されるラーメン(中華そば)を目的に足を運ぶ人も多いからだ。

そして同様に人気が高いのが、日本そば店のカレーライス及びカレー丼である。かつおだしをベースに、みじん切りではない徹底的に炒められて柔らかくなった楕円状のたまねぎ、とろみをきわめて横にしてもこぼれないんじゃないかと思わせるルーが特徴。

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普段はカレー専門店でナンと一緒に本格カレーを味わっている人もいるだろうが、そこで供されるカレーとは別モノとして大好きなのが、和風な日本そば店のカレーである。

この『日清そば屋のカレーメシ』だが、フタを指示通りペロリと外すと中には半透明のライスがルーの粉とともにサラサラと入っている。国産米を使用しているとのことで安心だ。

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調理はそこに指示線まで水を入れて、レンジでチンする、以上である。一応チンする前に水を入れたら軽くかき混ぜる事になっている。
記者の環境では600wモードで4分半の加熱をした(500wなら5分30秒)。調理の間、フタは載せておく。

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3分過ぎからカレーの良い香りが漂ってきて、ついに調理完了。相当熱い。やけどに最新の注意を払いながら、テーブルの上に持って行き、申し訳程度にのせていたフタをとるとカレースープ状の見た目と出会う。

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軽くかき混ぜてあちちち、ふぅふぅと芸達者な脇役俳優のように口に運ぶと、スープカレーのようだ。さらさらのスープとともにカップライス特有の平たく加工された米が入ってきて、まあ美味。

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1/3くらい食べてしまったところで、事件勃発。急に全体がとろみを増して、かき混ぜるスプーンが重くなってきたのだ。何事!?
さらにかき混ぜるとお米はふっくらとふくらみ、中から具材の味付け鶏肉が、玉ねぎが、赤いニンジンが強力に存在感をましてきた。これは驚きだ。第2章の開幕……、というか、ここからが本来の本編なのだろうか。

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中でも鶏肉は小ぶりながらもしっかり鶏肉の食感と味わい、玉ねぎがあの、糸を引いてそのまま接着剤になってしまいそうな強力に炒められたアレとなって襲いかかる。もちろん柔らかくなったネギもまた華を添える。
もはや最初のスープカレーの趣きは微塵もない。
本来目指されていたはずの、濃厚なかつおだし/こんぶだしのきいたカレー丼の誕生である。

これは美味しい、止まらない。さして空腹でもなかったのに、一気に完食してしまった。空腹時なら、これは2個連続でいけるんじゃないか!? 通常カップ麺のめん量が70gだとするとライス量86gは少々多め。実質スープ部分はほとんどなく、とろみとともに食べてしまうので、総量121gを食べていることになるのだけれど、ついついペロリといってしまう。辛さは中辛とあるが、ほとんど辛い感覚はない。これは一度も食べなかったら、人生の損失と言っても過言ではない(とくに関東圏の人)。

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惜しむらくは最初の1/3をスープカレー状態で食べてしまったこと。調理後、フタをとってから少し冷めるくらいまでかき混ぜて、ねちねち感を生み出してから食べればよかったということ。この反省も含めて、後日もう一度リベンジしたいと強烈に思った。

オススメ度:(絶対におすすめ)
公式サイト:日清そば屋のカレーメシ

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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