スケボー文化の影響大のトリッキーな未来型ラジコン! スマホ制御・自走型ロボット『Ollie』で遊んでみた!

来型のラジコンをもう1台ご紹介しよう。二輪走行で様々なトリッキーな動きを実現するSphero社(スフィロ社/米国コロラド州ボルダー※旧Orbotix社)によるスマホ制御・自走型ロボット『Ollie(オーリー、あるいはオリー)』(税抜11,851円・2014年11月11日発売)である。

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先におためし新商品ナビでご紹介した通り、同じくSphero社の製品で社名を冠した「Sphero 2.0 (スフィロ 2.0)」というスマホ制御・球型ロボットが存在するが、今回取り上げる『Ollie』(オーリー)はその兄弟的存在で、コアは「Sphero 2.0」の技術を使いながら、二輪のホイールを付けることによって、よりスポーティーになっているのが特徴。

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とにかくよく走る。最高速度は時速23km(秒速6m)に達するというから、人間の全力疾走くらいの速さだ。この機動性によって『Ollie』(オーリー)は、助走を付けてのジャンプさえ可能に。スタイリッシュな見た目と裏腹に、とても“ヤンチャ”なラジコンなのだ。

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百聞は一見にしかず、メーカー公式動画を観られる方は、ご覧頂きたい。

 

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走る速さだけでなく、『Ollie』(オーリー)の大きな魅力となっているのがトリッキーな走行。スピン、ドリフト、ジャンプ、フリップをハイスピードで行える。つまりスノーボード/スケートボード的な動きを再現出来てしまうのだ。スノー/スケートボーダーたちが、もっとトリッキーなプレイをするためにはどうしたらいいかを考えぬいた末に、「人間が乗っていなければいいんだ!」と閃いたような動きを実現しているのが特徴である。

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「Sphero 2.0」がどこか「癒し」を感じさせるペットのような存在だったのと比較して、『Ollie』(オーリー)はハードな操作をマスターし、オモチャとして遊び倒すようなアイテムだ。このハードなラジコンの魅力を味わうのに、狭い室内で試すのはあまりに危険。今回は編集部の会議室が空いていたので、こちらで試してみた。

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と、その前にやはり充電は必要。USBケーブルを接続して充電するが、「Sphero 2.0」と同じく1時間遊ぶためには3時間の充電が必要で、けっこう長い。ただ充電さえ済めば、Bluetooth LE 接続なので、基本アプリの「Ollie」を手元のスマホにインストールし、軽くぶつけるだけであっという間に接続する。

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「Spero 2.0」と同様、ひょっとしたら自分のスマホがアプリに対応していない恐れがあるので、購入前にアプリをダウンロードして確認すると良いだろう。

●iTunes
https://itunes.apple.com/jp/app/ollie-app/id908850579?ls=1&mt=8
●Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.orbotix.olliebysphero&hl=jp

 

接続するといきなり自動のデモ走行が始まる。ザーッと走りだしてくるくる回り、飛び跳ねる。カラフルにLEDの色を変える様子はさながら花火! デモの段階では操作する必要がないので驚きながら、ただ見守ればいい。

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ギュンギュンと音を立て、強烈な勢いでホイールを回転させて跳ね回る『Ollie』(オーリー)。この小さなボディに爆発的なエネルギーが秘められていることを感じさせ、見るものを圧倒する。はたしてこのパワーを操ることができるのか、とさえ思う。

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そしていざ自力で操作の段階となると、やはりスマートにはいかない。操作自体はスマホ画面をタッチパッドのように使う直感的なものであり、アプリの指示通りにやれば、縦横無尽の制御はできるようになる。しかし強力な駆動力を持つだけに、勢いよく走らせると20mくらい離れた地点で接続が解除されてしまい、駆け寄って行ってタッチするというのを1時間内に何度かさせられた。少々間抜けである。

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そして画面をタテから横にすることによって「トリッキー・プレイモード」に移行もできるのだけれど、これまたかなり難しい。走らせながら、いろいろな図形を描くことによってスピン、ドリフト、ジャンプ、フリップなどが可能になるのだが、画面を見ながらモタモタ操作していると、すぐに『Ollie』は制御不能な地点まで行ってしまいがち。これはやはり鍛錬が必要だ。難しい。確かに難しいが、これはワクワクする難しさなのだ! 「なんとかコイツを、自在に操れるようになりたい」と、やり込み欲求が刺激される。

 

 

「Sphero 2.0」と『Ollie』の違いは、そのスポーティーさ。スラッシュメタルをかけながらグルグルとジャンプするスケボー少年になった気持ちになれるところが感覚的に全く違う。文系と体育会系くらい違う。思いのままに操れるほど上達したら、広い場所限定で相当楽しい気がする。

気を付けたいのは、「Sphero 2.0」は防水であったのに対し、こちらは水厳禁という点。ハイスピードでオフロードもこなせる実力がありながら、水には弱いというのはなかなかに不安要素である。もっとも、防水性を諦めて「Sphero 2.0」に搭載の非接触充電機能もカットしたことで、『Ollie』はシリコンタイヤ込みで約12,000円の価格を実現した。「Sphero 2.0」よりおよそ3,000円も安いのだ。こうしたテクノロジーが1万円ちょっとで味わえるというのは快挙。防塵性はきちんと備えているから「水にだけは気を付けて遊ぶ」と割り切ろう。

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ラジコンカーのように現実を模したものでなく、車輪のみが走るようなフォルムもかっこいい。欲を言えば、バッテリーのシステムに更なる改善を期待したい。防水性を諦めたのだから、本体の裏ブタを開けてバッテリー単体の入れ替えに対応するなどである。1時間遊ぶごとに3時間かけて充電していたら、アウトドアではすぐ日が暮れてしまうからだ……。今のところは2台、3台購入することで解決するのがベストと言えそうだ。ちなみに『Ollie』本体の電源は、しばらく操作をしなければ自動でオフになる。

店頭入手はソフトバンク銀座/表参道、Apple Store(※限定モデル有)など。オンライン入手はAmazon、Apple Store、SoftBank SELECTIONなどで可能。

【仕様】

本体:耐衝撃ポリカーボネート(非防水)
サイズ:直径74mm 重量:168g
最高速度:時速約22km
バッテリー:3時間充電で1時間動作
通信(Bluetooth)可能距離:最大30メートル
対応OS:IOS/Android
パッケージ内容(本体/ドリフトホイール/ヌビータイヤ・ハブキャップ※左右に1つずつ装着/USB充電ケーブル/クイックスタートガイド)
対象年齢:8歳以上
※Apple Store限定特別バージョン有

オススメ度:(良い商品です)
公式サイト:ollie

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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