『来来亭 しょうゆらーめん どんぶり』は完成度抜群! あっさり醤油とこってり背脂が共存する京風鶏ガラ醤油味!

たひとつ、有名店監修のカップ麺が登場。エースコック株式会社(大阪・吹田市)による『来来亭 しょうゆらーめん どんぶり』(147gうち麺70g・希望小売価格 税抜248円・発売中)である。

 

その有名店とは滋賀県野洲市を本拠地とする京都風ラーメンチェーン・来来亭(らいらいてい)。キャッチフレーズに「あっさりスープにコクある背脂」を謳っているだけあって、飲み干すのに気がひけるほどアブラたっぷりのくせに、味わいはすっきりした鶏ガラ醤油ベースというアンビバレンツな魅力を持った特有のスタイルだ。
国道沿いに一見カレー屋と見間違える配色(黄・赤・黒)で、ドライブ好きなら西日本中心に見かけたことがあるにちがいない看板。

来来亭公式HPで店舗検索が可能

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なのでこの製品もパッケージは黄・赤・黒で彩られ、どんぶり型の直径18センチにも及ぶ巨大さも相まって、かなりインパクトは高い。いざ作ろうと思った時にも、普段より多めにお湯を沸かさなくてはと覚悟するレヴェル(持ち上げると軽いんだけど)。

フタをめくって作り始めるのだが、ここで気を付けたいのがこの『来来亭 しょうゆらーめん どんぶり』には何と粉末1種と液体(しょうゆベースのさらさらタイプと背脂中心のどろどろタイプ)2種というスープがトリプルで付属しているところ。

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粉末のみ先入れ、残り2種は後入れなのだが、とくに背脂中心のどろどろタイプの方は重量感もあり、フタに乗せずに後入れしたら一気にスープ温度を下げてしまい、台無しにしてしまう可能性が高いので気を付けたい(記者は念のため、調理中の待ち時間の中盤で乗せたスープを裏返してまんべんなく温める手法をとっている)。
ただ便利なのは重量感がゆえに、フタを押さえつける重石の代わりもしてくれるところ。

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かやくはそのまま食べてみたくなる三枚肉の厚めのビーフジャーキーのようなチャーシューが見事! そこにネギとメンマが加わる。ちなみに麺はノンフライ。それらかやくに粉末スープのみを加えて熱湯をイン。

時間完了。フタを開けるとまずはしょうゆベースのさらさらタイプの方のスープを入れてみる。もうこれで完成のように見える、確実に。でもそこに指示通り背脂中心のどろどろタイプの方のスープを入れる。

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どろどろどろどろ〜ッと白っぽい背脂が流し込まれて、一気にカップ内が活気づく。これはすごい、さっきまでの清楚なすっぴん京風美人が、舞妓さんに仕立て上がるのを見るように、背脂層がサーッと表面に広がる。このドロドロ背油、つい先日当サイトでもご紹介した「EDGE 鬼背脂とんこつ醤油ラーメン~アブラたりてますか?」にも使われていたっけ……。そういえばアレもエースコックだった。確実に流行らせにきているな!

 

さて、3種を一気に溶かすために普段より荒々しくかき混ぜると、醤油と背脂が仲良く放つ香ばしい香りが漂ってきて、唾液腺全開! まずはスープから行ってみよう。

なるほど、確かにすっきりとした醤油味である。醤油風味もガツンとあるが、それを背脂が中和してマイルドな美味しさに盛り上げる。美味しい。鶏ガラ醤油=さっぱりという公式はここで完全に叩き崩される。

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そして特筆すべきはその麺。ノンフライ麺でありながら、麺のほぐれっぷりも見事で、油揚げめんとほとんど遜色ない香ばしさ。なのにその細麺はノンフライ麺特有のもちもち感を芯に持っているのだ。これはすごい。いいとこ取りだ。

 

食感もまたきっちりコシを付けて縮れているので心地いい。背脂のおかげでスープの絡まり方も抜群だ。ネギは普通量、メンマは小さいながら若干多めでコリコリ食感がうれしい。そこではたと思いだした。あのウマそうなチャーシューがあったっけ!

カップ麺にしては分厚い上に、ジャーキーのような弾力、三枚肉ならではの香ばしさをもつチャーシューが、この『来来亭 しょうゆらーめん どんぶり』の格を、さらにワンランク押し上げている。もし許されるものならば、このチャーシューを一面に敷き詰めたデラックスバージョンを食べてみたくなるほど感動した。

 

気が付いたら、食べ終わっていた。息つくことなく、完食していた。量もそれなりにあるのだが、あっという間に平らげてしまうほど美味だった。褒めてばかりでは何なのでアラを探してみるけれど、ない。

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あえて言うならスープ3種はめんどくさい。スープの上に2ミリ以上は確実に存在する背脂層を飲み干してしまうのは、ヘルスケア面でかなり罪悪感を感じる。そんなところだろうか。

追記するとこんなに完成度が高いのに、この商品は「PrimeONE」というユニー系列のアピタ・ピアゴ・サークルK・サンクスに限定されるPB(プライベートブランド)製品であること。近所にそれらがないと入手が難しいのが何とももったいない。とにかく記者はコレ、気に入った。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:来来亭 しょうゆらーめん どんぶり

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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