『COROBA9』(コロバナイン)は、360度どこからでも注げて倒れない、不思議な醤油さし!

まご型の醤油さし『COROBA9』(コロバナイン)。360度注ぎ口がある液体容器で、ワンプッシュすることで適量を注ぐことが出来る。さらに、倒れても中身がこぼれずに起き上がる、おきあがりこぼし機能付き。食卓などでうっかり手が触れて、倒してしまうことを防いでくれる。

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液体の入れ方は、上のキャップを開けて入れる。1回に入る分量は70mlとかなり少なめ。一般的な醤油さしは100~200ml容量のものが多く、80ml以下は最小サイズの部類。食卓で使う場合でも、頻繁に入れ替えが必要になりそうだ。
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傾けてから上部のボタンを押す。軽い力でプッシュすることが出来、量も勢いよく出てこないので、食卓で使うのにはとても便利! しかし、液体がたっぷり入った状態でないと、出がよくない。少なくなってくると、かなり傾けないといけないので最後の一滴まで使えるという仕様ではない……。
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表面がつるっとしており卵型なので、はじめはやや持ちにくさを感じたが、慣れてくると手に納まる感じで気にならなくなってきた。
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おきあがりこぼし機能付きなので、持った時にズシッと重さを感じる。重量は220g。普通の醤油さしに比べれば、重さがあるほうだ。そもそもボタンを押さない限り逆さにしても液体が出ない仕様だから、起き上がり機能は手に取る際の取りやすさと、娯楽性を満たすものである。
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基本的にはアイディアおよびデザイン先行の製品であり、あまり実用性を求めるものでないと思いきや、意外と使える一面もある。注ぎ口から醤油が垂れてこないので、注ぐたびにティッシュなどで拭き取る必要もなくサッと使えるのだ。通常の醤油さしでも「垂れない注ぎ口」がもてはやされているが、周囲を汚さないのはいいかもしれない。

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日頃のお手入れはキャップを裏返し、押しボタンをおさえながら水を流す。パッキンなどをきちんと洗いたい時は、分解洗浄をする。使い始めなので、まだキャップ部分からの漏れなどはないがパッキンがゆるくなってくると、もしかしたら多少漏れてしまうのではないかという懸念は感じた。
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中に入れる液体は、酢などのサラリとした液体であれば醤油でなくともOK。油、トンカツソースなどの粘度の高い液体は、注し口が詰まる恐れがある。

 

どういう方が買うべきかといえば、やはり小さな子供がいる家庭など、醤油さしを倒す危険のある世帯。あとはオシャレな生活を志向するひとり暮らしやふたり暮らし。注ぎやすさが犠牲になっているから、道具に実用性を求める向きにはおすすめしない。

 

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カラー展開は全部で5色。ブラック、ホワイト、ピンク、グリーン、イエロー。
『COROBA9』(コロバナイン)はAMYLIS合同会社より発売中、価格は1,900円前後。インターネット通販を中心に、東急ハンズなど量販店で購入できる。

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記者

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蘭 よう子

デザイン/マーケティング専攻。商品開発やレシピ開発に携わる。雑誌やWebメディアでの執筆・連載多数。調理、アートワーク制作から撮影まで、すべてをこなすマルチクリエイター。文具やアートの分野にて講師経験あり。

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