復刻版『テプラ』初代モデルのダイヤル式入力が復活! 25年前の機能的デザインが今でも美しい!

1988年11月に誕生したKING JIMの『テプラ』が発売より25周年を迎えた。ファイルのタイトルを美しく簡単に作りたいという発想から開発。 当時としては、それまでにない全く新しい商品であった。その『テプラ』が25周年を機に、初代モデルの復刻版としてダイヤル式テプラを発売している。

 

今ではオフィスになくてはならないもののひとつである『テプラ』。社会人であれば、1度は使ったことがある人が多いのではないだろうか。
『テプラ(TEPRA)』の語源は「テープライター」の略であり、Timely(いつでも)・Easy(簡単に)・Portable(その場で)・Rapid(すぐに)・Affix(貼り付けられる)という意味も持つ。

 

『テプラ』と言えばボタン式。パソコンのキーボードと同じように文字を入力するのが一般的だ。一方で今回ご紹介する初代『テプラ』復刻版SR55はダイヤル式。入力できるスピードではもちろん劣るが、ダイヤルをカチカチと回すレトロな操作感や、なにより25年経ってむしろ現代的な、ミニマル・デザインが魅力だ! すべて25年前のままではなく、各所はリファインされているが、基本的なデザインは当時のままであることがメーカーのスペシャルサイトで確認できる。また、キーボード操作やローマ字入力が得意でない世代の方(高齢者)や子供にも操作しやすいという観点から見れば、機能面においても優れたモデルとなっている。

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中に入っているものを見ていこう。
本体、取扱説明書、PROテープカートリッジ1個、テープカートリッジカタログ、保証書。
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まずは電池(別売)を入れる。本体を裏返してカバーを外す。アルカリ乾電池または充電式ニッケル水素電池(単3形)を6本使う。次にカートリッジをセット。えんぴつなどを穴に差し込み、軽く回してインクリボンのたるみを取る。向きを確認して、テープの先端をカットする位置に通し、しっかりと押し込む。カバーをはめて、準備は完了。テープカートリッジはPRO12mm(白/黒文字)がセットされている。
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使い方は、入力モードを選び、ダイヤルを回して文字を選ぶ。決定ボタンを押し、印刷ボタンを押す。最後にカットして出来上がり。
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ダイヤルの中央にあるのが決定ボタン。ダイヤルを入力したい文字のところに合わせ、ボタンを押す。
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印刷ボタンを押せば、自動的に後ろからテープが出てくる。
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側面にあるカットボタンを押せばテープの完成。

 

 

 

さて、こうして書いていると基本的なテプラの使い方と同じであるのだが、記者は衝撃を受けた。「なんて時間が掛かるのだ!!」と思ってしまったのである。ローマ字入力に慣れた身体には驚きだった。普段は2プッシュするだけで文字が出てきたのに、ダイヤル式は出したい文字に辿りつくまでが長い。やはり機能面だけを求めるならば、最新モデルをおすすめしたい。大幅に機能向上しているのに、実売価格は4,000円程度。25年間の進化は伊達ではない。

キングジム ラベルライター テプラPRO  SR150 オフホワイト

 

一方で、カチカチと小気味良い音を立てて軽快に回るダイヤルは、いかにも“メカ”を操作している手触りがあって楽しい。しばらく使っていると慣れてきて、スピードも上がってくる。そして前述の通り、ローマ字入力に慣れていない人でも使えるのが魅力である。色々な世代に対応する、それぞれの商品が必要とされる世の中。最新で便利なものだけが必要とは限らない。アナログなものを求めている人も大勢いるのだ。

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ダイヤル入力以外の箇所、搭載されている絵文字などは豊富で、最新の内容にアップデートされている。

  • 書体はゴシック・明朝体・てがきの3種類。
  • 印刷は3行・2段落まで。
  • 絵文字・記号は813種類。
  • 外枠・表組みは70種類。
  • 頻繁に作る名前やフレーズを5個まで保存できるファイル登録機能もある。
  • もちろん、漢字変換対応である。

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またカートリッジも、最新のPROカートリッジに対応しているので、実にさまざまなテープを作成することが出来る。一般的なテープをはじめ、転写テープ、強粘着ラベル、キレイにはがせるラベルなど、テープの種類も豊富なのが魅力だ。 リボンに印刷するタイプのものや、マスキングテープタイプもあるので、可愛くアレンジすることも出来る。
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復刻版『テプラ』SR55はブラックとホワイトの2種類。本体価格は16,800円(税別)。発売中。実売価格で9,000円前後である。

 

テプラ25周年特設ページ
テプラPROテープカートリッジ

公式サイトはこちら

記者

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蘭 よう子

デザイン/マーケティング専攻。商品開発やレシピ開発に携わる。雑誌やWebメディアでの執筆・連載多数。調理、アートワーク制作から撮影まで、すべてをこなすマルチクリエイター。文具やアートの分野にて講師経験あり。

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