糖質・プリン体は両方ゼロで当たり前!キリン、アサヒ、サッポロ、サントリー主要ビールメーカー4社のゼロゼロ発泡酒を比較してみた!

康を脅かす糖質とプリン体を完全排除した健康志向のゼロゼロ発泡酒が、主要メーカー4社より揃い踏みとなった。9月2日のことである。スーパーで4種並んでいるのを見かけた人も多いはず。今回はこの4種比較である!


キリンビール株式会社(東京・中野区)の『淡麗プラチナダブル』、

アサヒビール株式会社(東京・中央区)の『アサヒスーパーゼロ』、

サッポロビール株式会社(東京・渋谷区)の『極ZERO』、

サントリー酒類株式会社(東京・港区)の『おいしいZERO』、

以上の4種である。

 

 

ビールは確かにおいしいが、そこには糖尿病や血管系疾患の元凶となる糖質が含まれているし、尿酸値を高めて痛風リスクに繋がるプリン体も豊富。成人病誘発ドリンクとしてのイメージがあるのも事実。

4社原材料比較

そこで、もともと廉価版ビールとして生まれた発泡酒に、安さだけでなく成人病リスクの少なさが期待されるようになった。16年連続で発泡酒売上No.1を誇るキリンの発泡酒「淡麗」シリーズにしても、1998年に初代が発表されて4年後の2002年には『淡麗 おいしい糖質オフ』(糖質70%オフ)を発表、翌年にはプリン体カット製品を発表している。

 

メーカーにとってそれは、飽くなき「味」の追求でもあった。成分を一部カットすれば、当然だがビール本来の風味からは遠ざかっていく。これまでの発泡酒シーンでは、完全なゼロゼロ製品は、なかなか主流にはなり得なかった。

そして2014年。遂に各メーカーが、現時点でのそれぞれの技術の結晶を発表した、というわけである!!

 

 

健康リスクが低く、グイグイのめる発泡酒というのは、ビール党にとっては夢の産物。

果たしてゼロゼロというきつい制約の中で、どれだけビール的な味わいを出せたのか、さっそく飲み比べてみた。

液体の色や泡立ちも重要な要素と考え、グラスは透明なビアグラスを用意。

 

ちなみに成分として共通しているのは甘味料である。どのメーカーも甘みをつけるためにアセスルファムKを使用している。またビールぽい色を出すためにカラメル色素を採用しているのも共通である。

 

 

 

 

『淡麗プラチナダブル』

(キリンビール株式会社 2014年9月2日発売)

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プリン体の低い原材料を使用するのではなく、あとからプリン体を除去する特許技術「プリン体カット製法」が特徴。
グラスに注ぐときの音や泡切れの早さが、ビールというよりスパークリングワインを連想させる。色も4製品の中では薄いので余計にそう感じてしまうのかも……。
香りもまた爽やかでフルーティー。ビールと考えるとコクは物足りないがそのぶんキレはある。食事中の飲料というより、単体でするすると楽しむ方が味わいを感じることができるだろう。
全体としてさわやかな印象が先に立ち、残念ながらこれはビールからは遠い。ただビールではないが、香りを楽しむ炭酸カクテルという趣で、女性の支持を受けやすいように感じた。
(アルコール分5.5% 31kcal)

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