ノンフライで実現した『サッポロ一番 名店の味 とら食堂 ワンタン麺』の限りなく手打ちに近い麺の食感に驚く

ンヨー食品株式会社(東京都港区)による『サッポロ一番 名店の味 とら食堂 ワンタン麺』(122 g/うち麺70 g 希望小売価格・税抜260円 2014年7月より全国発売)がその麺を、カップ麺で手打ち麺に限りなく近づけた。

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このカップ麺のベースとなっているのが、濃いめのしょうゆと鶏ガラベースのスープと手もみちぢれ麺が特徴で、東京らーめん系のクラシックな味わいを特徴とする福島県白河市発祥の白河ラーメン(しらかわラーメン)。

今回はその中でも有名店の、昭和42年創業「手打中華 とら食堂」が作るワンタン麺をカップで再現しようとしている。店主の竹井和之氏もパッケージに大きく登場しているので、かなりのクオリティを期待してしまう。

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パッケージをあけて、お湯を注ぐまでの儀式は、かやく2袋と液体スープを取り出し、ワンタンとねぎ・メンマ、チャーシューとナルトというかやく各々を事前にカップに入れる。

実際に湯を入れる際に、こうしたワンタン麺タイプはそのワンタンの形状ゆえに熱湯がはね返りやすいので気をつける。もちろんワンタン全体に湯がかからないと一部だけ硬いままという失敗につながるので、まんべんなく湯かけする。

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後入れスープも量が多いので、仕上がり温度を下げないように、きっちりフタの上にのせて熱するべき。

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熱湯5分は通常の油揚げ麺と違い生麺風味を実現するのに適しているノンフライ麺を採用しているので長いのは仕方がない。

完成してフタをめくり、パッケージの指示通り麺をほぐしてから(これを怠ると麺が塊状になってしまい魅力半減)、後入れスープを導入。拡がるしょうゆの香りがうれしい。

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やはり特筆すべきは麺だろう。中太の麺が手打ち風に不規則に太さを変えている上に、さらにその厚さも変えているのが工夫。
つるつるしていると同時にもちもちというランダムな食感の手打ち麺独特の感覚を見事に再現、そこに鶏ガラスープにズドンとしょうゆをきつめに入れ込んだすっきりスープが絡んでくる。まさにラーメンの基本のおいしさに圧倒されてしまう。

さらにそこに入っているワンタンも秀逸。中華街的な厚手のワンタンに、肉エキスの旨みが仕込んであって絶品。3個しか入ってないのが寂しくなること請け合いだ。

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ノンフライ麺とすっきりスープで味わえる東京らーめん的なタイプが好きな人ならば、つねに切らさずにストックしておきたくなること確実の、基本の味が充実した一杯だった。

公式サイト:サッポロ一番 名店の味 とら食堂 ワンタン麺

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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