最大の特長「インデックス」の作りに好みが分かれそう。マークス『リファインド・プロダクツ ウロコノート』

のノート、昨年の日本文具大賞、デザイン部門のグランプリ受賞商品だ。快適なデザインと機能、品質で、他社との差別化を図る、株式会社マークス(東京・世田谷区)の『リファインド・プロダクツ ウロコノート』である。

日本文具大賞については、5月10日の記事で説明したので、あえてそれ以上の説明は省略する。ただ記者が疑問に感じるのは、この賞が機能部門とデザイン部門に分けて表彰していること。

機能とデザインは切っても切り離せないもの。例えば、この「ウロコノート」にしても、デザイン部門のグランプリとはいうものの、まず機能が新しく、それを便利に使いやすくするデザインがあるから商品として成り立っているわけで、機能がなければ、デザインなど、ただの色と形のバリエーションでしかないように思える。これを分けて表彰することはできるのだろうか。

それはさておき、この『リファインド・プロダクツ ウロコノート』のデザイン性とは一体何なのか?今日はそれをご紹介しよう。

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記者が手にしたのは、オレンジ色の表紙がまぶしい、A5版、多少薄めの128Pのノートである。以前よりマークスのダイアリー商品が好きなので、それと共通する、この固い表紙と、ローマ字をデザインに使った、どことなく輸入文具のような雰囲気があるノートは嫌いではない。でも、なぜそれが「ウロコ」なのか?その疑問は、ページを開いてすぐに解消した。

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ノートの中面は、いわゆる「5mm方眼」タイプ。ただし、ノート上部に、「ウロコ」をイメージさせるデザインが施されている。それが、このノートの最大の特長である、「ノートに内蔵されたインデックス」なのである。

各ページの上部に4つ、インデックスとして使うことができる、ミシン目で切り抜ける場所があり、それを切り抜いて、折り曲げ、立てるとインデックスになる仕掛けになっている。

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言葉ではわかりにくいので、インデックスにしたところをアップでご覧頂こう。この写真のように、インデックスのデザインの場所を、ミシン目で切り離し、上に折るとインデックスの出来上がりである。このインデックスがたくさん、ノートの上部に立ち上がると、それはまるでウロコのように見えるに違いない。

確かに、ちょっと面白い作りだが、個人的な感想を言わせてもらうと、インデックスにするために、ノート紙面に穴が開くのは、記者は好きになれない。しかも、その場所は、どうしても紙の強度が落ちるので、ちょっとしたことで、インデックスを引きちぎってしまいそうな感じがする。

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それはさておき、そのようにインデックスを作れることで、日付や項目別に、ノートの内容を簡単に分類できたり、付箋やしおりとして利用できることは、とても便利そうに思える。

しかし、分類したなら、次にやりたいことは、順番を入れ替えること。このノートは、糸綴じなので、ページを切り離すことはできない。あくまでもインデックスで分類されたページがランダムに配列されたまま、使い続けなければならないことになる。

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インデックスとして、上に折り上げても、厚手のカバーよりも外にはみ出すことはないデザインなので、それでインデックスが、ちぎれない構造になっているということなのだが、引っかかるのは、表紙を閉じている時だけではないので、やはり記者には、穴が開いて弱くなる部分が気になってしまう。

同じように、ノートの全てのページにインデックスが付いている商品には、昨年7月に当サイトでも紹介した、キングジムの「インデックスノート」があるが、こちらはインデックスを作っても、ノートに穴も開かず、しかも1枚1枚を切り離せる作りになっているので、あとからインデックス通りに分類し、並べ直して整理することもできる。

ノート全体から感じられる上質感という点では、『リファインド・プロダクツ ウロコノート』に分がありそうだが、それ以外の場面では、記者は「インデックスノート」が優位だと感じる。もちろん、文具は、使い方、使い道、好みなど、人それぞれなので、どちらがいいとは一概に言えないが、読者のみなさんはいかがだろうか。

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ちなみに、この『リファインド・プロダクツ ウロコノート』は、A5版128Pで、税別800円。B5版だと税別1000円と、いい値段が付いている。一方のキングジムの「インデックスノート」は、A5版100Pで税別450円の価格設定となっている。

「リファインド・プロダクツ」のリファインドには、2つの意味が込められていて、1つは「再発見」、もう1つは「洗練されている」ということ。「ウロコノート」のラインナップは、ブラック、グリーン、オレンジ、ホワイトの4種類。都会的で洗練された雰囲気を持っているが、「インデックスで分類する」という、極めて実用的な機能に、洗練されたデザインをまとう必要はあるのだろうか?そんなことを考えさせられた「ウロコノート」である。

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記者

渡辺 穣

渡辺 穣

50代男性。元日経トレンディ副編集長。アウトドア好きで、八ヶ岳山麓に暮らす。文具、IT、メカもの、サイエンスものが好き。

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