ダブルは名前だけ効果に変化なし『からだすこやか茶W』 魅力は、どんな料理にも合う万能感のある味わい!

脂たっぷりのラーメンに、寿司はやっぱり大トロでしょ!食後はスイーツもしっかりだし、夜はアルコール・・・。美味しいものには、脂肪と糖がいっぱい。そして忙しい現代人のまわりには、それらを摂取する機会と誘惑が毎日たくさん転がっている。

その一方で、そうした現代人たちの健康志向も高まっている。脂肪と糖の吸収を何とかしたい。しかも、できるならスマートに対処したい。そんな時代ニーズへの、日本コカ・コーラの1つの回答が、きっとこの商品だ。『からだすこやか茶W(ダブル)』の登場である。

2

4月7日、今週の月曜日に新発売されたばかりのこのお茶は、特定保健用食品いわゆる“トクホ“として、清涼飲料水では初めて2つの効能の表示を許可された飲み物。

2つの効能とは、「1、脂肪の吸収を抑える 2、糖の吸収をおだやかにする」のことで、これらの効きめは、お茶に加えられた「難消化性デキストリン」という、植物由来の食物繊維の働きによるもの。この『からだすこやか茶W』には、その難消化性ドキストリンが5g含まれている。

1

つまり、脂肪と糖の2つに効くから「W(ダブル)」。清涼飲料では初めてという、このダブル効果だが、もともと、「難消化性デキストリン」自体に、そうした働きや整腸作用などがあることは、すでに周知の事実なので、効き目をダブルで謳おうがトリプルで表示しようが、そのことには今さら特に驚きも新鮮味もない。むしろ記者がこのお茶の良さを感じるのは、その味わいである。

というのも、この『からだすこやか茶』は、ボトルデザイン同様に、お茶の中身もシンプルでかつ“美しい”。

一口飲むとわかるが、ベースはほうじ茶である。そこに烏龍茶と紅茶をブレンドしているだけ。これが、何とも“万能”な味わいを醸し出しているのだ。これなら、「ラーメンでも寿司でもケーキでも、何でも持ってこい!」である。

お茶なりの渋さと、シンプルな万能感は、派手さは全くないが、多くの人に毎日たくさん飲まれる飲料としての素質を感じる。

5

日本コカ・コーラでは、この『からだすこやか茶』の発売を記念して、5月7日までのキャンペーンを開始。なんと、『からだすこやか茶』1年分=384本が、抽選で10名に当たるのだ。応募などの詳細情報は、『からだすこやか茶』のブランドサイトから。

 

4

この『からだすこやか茶』、価格は350ml入りで税別146円と、トクホにしては手頃なレベルを実現している。

 

さて「おためし新商品ナビ」の読者は、当サイトで昨年秋に紹介した、『三ツ矢サイダー プラス』も、この際、ぜひ参考にして欲しい。同じく、350mlに5gの難消化性デキストリンを含み、価格も少し安い。「W(ダブル)」の効能こそ謳ってはいないが、同じ難消化性デキストリンを含む、脂肪にも糖にも整腸にも効能を謳える商品である。

 

また、来週4月15日には、アサヒ飲料から『食事と一緒に十六茶W(ダブル)』も発売される予定で、こちらは難消化性デキストリンを「250ml中に」5gを配合していることが発表されている。(※4月19日、当サイトでも『食事と一緒に十六茶W(ダブル)』の記事を掲載)

 

2014年春は、このように“トクホ”飲料に「W」の話題が吹き荒れそうな気配である。消費者としては、そんなネーミングに踊らされずに、成分や含有量などをよくよく比較して、「トクホ飲料」と健康的な食事を楽しんでほしいものだ。

 

※当サイトとでは、『食事と一緒に十六茶W』発売後の来週後半あたりに、トクホやW効果のこと、難消化性デキストリンのこと、トクホビジネスのことなどを、まとめて記事にする予定でいる。「ダブル」という言葉に踊らされて、消費者も勘違いさせられそうなトクホ飲料の加熱ぶりを、冷静に見つめた記事にするつもりなので、乞うご期待である。

記者

アバター画像

渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

この記者の記事一覧

トラックバック