ご飯とおかずを一緒に作れるなんて!そんな面白い炊飯器 タイガー『マイコン炊飯ジャー<炊きたて>tacook』

tacook と書いて「タクック」と読む。「炊く」と「cook(調理する)」が一緒にできるところから、そういう名前が付いた。

タイガー魔法瓶(大阪・門真市)から発売された新商品、『マイコン炊飯ジャー<炊きたて>tacook』のことである。

どういう仕組みになっているかというと、通常の炊飯用のお釜の上に、調理用の内鍋を乗せて、炊飯の蒸気を利用して、中の具材を加熱・調理するようになっている。

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ご飯だけを炊くのなら、いわゆる「3合炊き」であるが、おかずを一緒に作るときは、内鍋を乗せるために、炊けるご飯の量は「0.5合~1合」となっていまう。つまり、一人用のご飯とおかずを一緒に作る炊飯ジャーで、しかも色やデザインから考えると、これは女性ターゲットの商品である。

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さっそく、最も簡単にできそうな蒸し鶏とご飯を一緒に作ってみた。

内鍋に具材や調味料を入れ、研いだ米と水を入れたお釜の上にセット。あとは普通に炊飯するだけ。出来上がるまでの間に、キャベツを千切りにして、ゴマのソースを作る。

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ご飯が炊き上がると同時に、蒸し鶏も完成。さっそく皿に盛り付けソースをかけて出来上がり。

蒸し鶏は、中までしっかりと蒸されていて完ペキ。この炊飯ジャーの構造上、蒸し料理は、最も得意だと思うが、肉は柔らかく、ご飯も粒が立っていて、どちらもなかなかいい感じに調理されていた。

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しかし、それだけでは、まだ、この「tacook」の凄さはわからない。凄いのは、この「tacook」に付いている「tacookでつくるカフェ風とっておきのレシピ」なのだ。

実に40種類もの、おかずやデザイートのレシピが、綺麗なカラー写真と一緒に掲載されていて、しかもどれも、とてもオシャレで、美味しそうなメニューが揃っているのである。

ためしに、「ガトーショコラ」を作ってみると、レシピ通りにやるだけで、いとも簡単にチョコレートケーキの生地が焼きあがってしまった。

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メニューの中身は、例えば、疲労回復に効果があり、元気が出る抗疲労食が3種類あったり、ご飯とおかずを一気に作る“どんぶりもの”7種類、しっかりと食べるメインディッシュが8種類、それに具材とスープを一気に作るレシピに、チャーハンやカレーリゾットといったごはん、さらにケーキやパンといったスイーツ類など全部で40種類。

「カフェ風」と銘打っただけのことあって、どのメニューもとても魅力的だ。

このレシピ集の中身は、WEB上でこちらから見ることもできるので、ぜひ参考にして欲しい。これを見ただけでも、tacookが欲しくなる人もいるだろう。

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この『マイコン炊飯ジャー<炊きたて>tacook』の操作パネルは、本体の全面のパネルを開いたところにあり、家電というよりも、何かIT機器の操作パネルのような印象を受ける。

こんないかにも「ツール」っぽい作りは、パソコンやタブレット、スマホなどを駆使して働く、今どきの女性の部屋に、意外としっくりと合うのかもしれない。

そういう目で見ると、具材を入れて、パネルで操作、そして物が出来上がるこの調理器は、あたかも今流行りの3Dプリンターのようにも見えてくる。いずれにせよ、今までの炊飯ジャーのイメージを変える商品である。

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色は、シンプルホワイト、ブロッサムピンク、パッションピンクの3色。キューブ型のデザインと、20代前半の女性にフォーカスしたトレンドカラー。新入学や新社会人、あるいは健康志向の高い一人暮らしの働く女性に、イメージがピッタリの炊飯ジャーだ。

1月21日にオープン価格で発売開始だが、価格.comなどで実勢価格を調べてみると、おおよそ最安値が8700円あたりとなっている。メインターゲットは一人暮らしの女性ではあるが、この価格で買えるのであれば、おかずやスイーツを作るためのサブの調理器として使うのも面白いのではないだろうか。

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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