「一平ちゃん」らしく濃く旨いが「豚の生姜焼き」?? 明星『一平ちゃん夜店の焼きそば 豚の生姜焼き風味』

月24日発売の明星「一平ちゃん夜店の焼きそば」シリーズの新商品、『一平ちゃん夜店の焼きそば 豚の生姜焼き風味』のご紹介である。

実はリリースを見るまで、商品名の最後に「風味」が付いていることに気がつかなかった。もう一度、パッケージを見直してみたら、確かに小さな文字で「風味」と書いてある。翻訳すると、「生姜焼きの風味をそこはかとなく感じさせる焼きそばで、決して豚の生姜焼きが入っているわけではないですよ」となる。

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そういうわけで、派手目なパッケージデザインに、お約束の「マヨビーム」。それに「いっぺん食べたらやめられない。」のキャッチコピーなど、いつもの「一平ちゃん」である。

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ただし、ソースが、醤油ベースであるため、いつもの「ソース練り込みめん」ではなく、普通の細めんタイプの油揚げめん90gだ。かやくは、キャベツに味付豚肉となっているが・・・、

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めんの上で確認すると、豚肉ではなく、豚ミンチをダイス状に固めた、昨今流行りのタイプだ。その点、昨年9月に発売された同様の商品、ペヤング「豚の生姜焼き風やきそば」には、ミンチではなく、肉が入っていたことを急に思い出した。そのあたりの落としどころの“さじ加減”は、それぞれが守るべきブランド「らしさ」によって異なるのだろう。

ペヤングは、さっぱりとしたシンプルな味わいを守り、「一平ちゃん」は、濃いこってり感にこだわったのだとしたら、「一平ちゃん」が、肉ではなく、味がよく染みるミンチを選択したこともうなずける。

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さて、3分の湯戻しのあと、醤油ベースのソースで混ぜ、マヨビームで線を描くと出来上がり。見た目にも旨そうで、食べると、やはり「一平ちゃん」らしく味が濃く旨い。このままご飯のおかずになりそうなほど。

そんなことを思いながら、あっという間に美味しく完食。醤油味のソースは、甘めの仕上がりで、濃く、甘く、しつこい。で、この新商品の名前は何だったのか、一瞬思い出せない。「一平ちゃん」であることはわかるのだが、あれっ??で、再度、パッケージを確認。そうそう「豚の生姜焼き風味」だ。旨かったが、でも豚の生姜焼きの風味、したかな・・・?

希望小売価格税別170円で全国発売。確かに、甘めの醤油ベースにマヨネーズの相性も良く、いい味を出していたが、豚の生姜焼き風味は、それほど感じない旨さだった。【渡邉 穣】

 

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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