ケーキもクリームも抹茶味。早春は抹茶味が花ざかりだが…。森永『濃い抹茶ケーキ』期間限定で新登場

お菓子のフレーバーには、季節感に合わせた“定番もの”がいくつもあり、早春の抹茶味というのも、その1つに挙げられる。

というわけで、森永の『濃い抹茶ケーキ』の登場である。2月12日に全国発売開始で、ケーキの生地も、それでサンドしたクリームも、さらにケーキを飾るクリームにも、ご丁寧に抹茶が入っている。

さっそく「濃い抹茶ケーキ」をいただいてみた。

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この手のいわゆる“大人向け”お菓子らしく、黒を基調にした落ち着いたデザインの箱の中には、個包装された6個のケーキが入っている。

その包装を破ると、抹茶のいい香りがひろがる。ケーキ生地はしっとりしていて、間に見えるクリームも抹茶色でしっとり感が見て取れる。全体が緑の抹茶色で、まさに抹茶づくしの感がある。

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ところが、これが食べてみると、見た目と香りほど、抹茶の味が感じられないのである。確かに抹茶の雰囲気はあるが、「濃い」抹茶とあえてネーミングしたほど、これは濃い抹茶なのか?

このあたりの感覚は個人差があるので、これ以上の決めつけはしないが、ちなみに記者は抹茶好きである。そして、仕事柄、抹茶味のお菓子を日頃あれこれとたくさん食べている。

抹茶の味というのは、日本人には馴染み深くて、みんなが知っている気がするが、複数の抹茶味のお菓子を並べて食べてみると、非常に味のバラツキの大きいものだということに気が付く。どれも個別に食べると美味しいのだが、横並びに比較すると、全く違う味なのである。

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そんなわけで、この森永の『濃い抹茶ケーキ』は、記者的には、“濃くない”抹茶味だと感じる。香りと色の割に、抹茶味は希薄なのである。しかし、美味しくないと言っているわけではない。

この抹茶味のバラツキの大きさを各メーカーが意識して、あまりバラつかない領域に入ったとき、きっと抹茶味のお菓子は、今よりも数段レベルアップしているように思う。

そんなことを考えさせられた『濃い抹茶ケーキ』試食であった。標準小売価格税別300円にて、春の期間限定発売中だ。

 

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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